昨日、けっこう雨が降ったので、今日はがっつり登山はやめて軽く大和三山を歩いてきました。
近鉄大和八木駅からまずは耳成山へ。
朝方はまだ曇っていましたが、いい天気になりました。
耳成山は、中腹にある耳成山口神社までは参道を登って行き、さらに登山道を登って行くと、登山口から10分で山頂に到着。
耳成山(139m)
もっと立派な山頂を想像していましたが、低山縦走中の1ピークのような地味な山頂でした。
眺望もほとんどなく、次に向かう天香久山がわずかに見える程度でした。
耳成山から天香久山に向かう通り道にある藤原宮跡では、コスモスがちょうど満開でした。
耳成山をバックに。
天香久山をバックに。
そして、畝傍山をバックに。
こちらは少し大ぶりなコスモスのエリア。
赤にピンクに白と色とりどり。この数、この密度、鮮やかすぎ!
キバナコスモスも少しありました。
今日は好天の日曜日ということでけっこうな人出でしたが、思っていた以上に広くて、人も分散するのでゆったりとみることができました。
青空に色とりどりのコスモス。なんだか朗らかな気持ちになります。
さすが奈良有数のコスモスの名所です。
藤原宮跡からは東に向かい、天香山神社から天香久山に登ります。
畝傍山が見えるのみでした。
(大和三山の他の二山が見えるよう、一部の木を伐採しているような。)
天香久山を下山した後は、甘樫丘に行こうと思い、あちこちで稲刈りが行われている田園風景の中を南へ。
写真左奥には音羽三山、右奥には多武峰が見えます。
奈良っぽい景色だなぁ。
何もないところに現れる大官大寺跡の碑。
飛鳥最大の寺院と言われていますが、実態が分かっておらず、謎多き寺院です。
甘樫丘に行く前に、ちょっと飛鳥寺(安居院)に立ち寄りました。
こちらのご本尊飛鳥大仏は日本最古の仏像だそうです。
(飛鳥大仏は両脇に祀られている阿弥陀如来坐像と聖徳太子像とともに撮影可でした。)
飛鳥時代の仏像の特徴がよく表れています。
右から見るのと左から見るのとで表情が違って見えるのが面白いです。
境内には芙蓉などがきれいに咲いていました。
飛鳥寺のそばには蘇我入鹿首塚もありました。
蘇我入鹿の首はここまで飛んできたのか?
そして甘樫丘へ。
甘樫丘の駐車場のそばにコキア畑があるとのことで行ってみると、ちょっと見頃を過ぎていて、真っ赤なコキアは少しだけでした。
それでもきれいです。
甘樫丘展望台からの眺め。
ここは非常に見晴らしがよく、大和三山もよく見えます。
西側には畝傍山。その背後に二上山から左へ葛城山、金剛山。
北側には左に耳成山、右に天香久山。
大和三山は耳成山、畝傍山はまるで巨大な古墳かのようにきれいな形をしていますが、この二山は死火山だそうです。
それに対して天香久山は、多武峰に連なる山々の一部が侵食によって切り離されてできた山なのだそうです。
東側には、音羽三山(左奥)、多武峰(右奥)が見え、そのさらに南側には高取山(高取城跡)なども見えました。
ここで少し遅めの昼ごはん。
平宗の柿の葉寿司です。
食べやすくておいしいので、奈良を歩くときには柿の葉寿司を買ってしまいがち...
アナゴが入っているのがちょっと珍しい。
甘樫丘を下った後は、橿原神宮へ。
お参りした後、北参道の途中にある登山口から畝傍山へ。
畝傍山(198m)
大和三山の中では一番高く、少し登山道長めでした。
でもやはり眺望は少なめ。
ですが、ここも他の二山が見えるようになっていました。(右:天香久山、左:耳成山)
畝傍山を下山した後は、最寄りの畝傍御陵前駅まで歩き、今日は合計約6時間の山行(散策?)でした。
大和三山は万葉の頃から歌に詠われてきたような歴史ある山々ですが、登ってみると山頂があっさりしていて意外でした。
登る山というよりは眺める山なのかもしれませんね。
いつでも気軽に行ける山なので逆になかなか行かなかった山々ですが、今日は、ようやくこの季節らしい気温となった中、藤原宮跡のコスモスと合わせて巡れてよかったです。