今日は電車でちょっと遠出の山歩き。
北陸本線河毛駅から余呉駅まで、「ジャパンエコトラック 11-06 賤ヶ岳縦走ルート」を歩きます。
河毛駅にある浅井長政とお市の方の像。
河毛駅から東に向かえば、浅井長政の居城だった小谷城跡、小谷山に行くことができます。
この季節、紅葉もきれいな小谷城跡ですが、今日は逆方向、西に向かいます。
まず、4kmほどロードを歩き、琵琶湖の湖岸近くにある山本山に向かいます。
今日の天気予報は晴れ時々曇りでしたが、琵琶湖周辺には朝から霧が出ており、午前10時になってもまだすっきりとは晴れません。
山本山の麓にある朝日山神社。
誰もいませんが、紅葉がきれいです。
これはなかなか。
山本山への登山口は朝日山神社の横にあります。
登り始めるとまた紅葉。
常楽寺というお寺があるようです。
五百羅漢的な石仏が多数並んでいました。
まだまだ紅葉。
鳥居と獣除けゲートを通って山本山へ。
程よくきつい登りを200mちょっと登ると山本山の山頂部に到着。
平らで広い山頂部ですが、かつては城が構えられており、戦国時代は浅井氏に仕えた阿閉貞大の居城だったそうです。
まだ霧で霞んでいますが、西側には琵琶湖が少し見えました。
この山本山には”山本山のおばあちゃん”と呼ばれるメスのオオワシが毎年越冬のために飛来し、今年もつい先日飛来したそうで、これで26年連続になるのだとか。
たぶん、今日あたり、山本山の琵琶湖側の山麓には、多くのバーダーたちが観察に訪れていることと思います。
山頂部には土塁の痕跡も見られます。
その土塁の上に山頂がありました。
山本山(324.4m)。
山本山からは稜線を北側へと下ります。
二番馬場跡。
山頂からしばらくは郭や堀切の痕跡らしき地形の変化がいくつか見られました。
少し晴れてきて景色がよく見えるようになってきました。
きれいな黄葉。
山本山から賤ヶ岳へと続く稜線には、古保利古墳群という古墳群があり、判明しているだけで132基の古墳が稜線上に列状に並んでいるそうです。
主だった古墳の前には案内板が設置されていましたが、木が茂り、自然地形に埋もれてしまっていて、素人目にはよくわかりませんでした。
黄葉のトンネル。
スギやヒノキの林も多かったですが、時々こういうきれいな黄葉が見られていい道です。
南側の眺望が開けたところ。
山本山からここまで歩いてきた山々がまるでおにぎりのようにきれいに並んでいます。
古保利古墳群最大規模というA-2号墳(西野山古墳)。
残存状況も良好と書いてありますが、やっぱり素人目にはよくわかりません。
西野山古墳を少し過ぎたところ。
山本山からここまでの道中は黄葉が多かったですが、ここへ来てきれいな紅葉が現れました。
お寺でもあるのかと思わせるくらい見事。
今日一番の紅葉です。
山本山からここまで休憩していなかったので、ここで少し休憩してじっくりと眺めさせていただきました。
今年は猛暑の影響で葉が傷んで、紅葉はイマイチだろうと思っていたのですが、ここのは葉の状態がとてもいいようです。
場所によりけりなんですね。
東側の眺望が少し開けたところから、少し雲がかかっていますが、南東方向に伊吹山が見えました。
手前の山は小谷山かな?
道の真ん中に突然三角点。
湖北丸山(360.4m)というピークです。
また、きれいな紅葉。
黄から赤へとグラデーションしているのがとてもきれいです。
これはコハウチワカエデかな?
湖北丸山から一旦少し下ると、ようやく賤ヶ岳が見えてきました。
東側には木之本の町。
奥に見えるのは己高山。さらにその奥には金糞岳が少し見えています。
西側には奥琵琶湖。
ここまでは時折樹間に湖面が透けて見える程度でしたが、ここへ来てようやくきれいに見えました。
賤ヶ岳まであとひと登りです。
(2) へつづく...