山本山から縦走してきてようやく賤ヶ岳リフトまで来ました。
ここも紅葉がきれい。
ここから賤ヶ岳山頂までは観光コース。
50~60mほど登れば山頂です。
賤ヶ岳合戦戦没者霊地。
賤ヶ岳と言えば賤ヶ岳合戦。
ここからは賤ヶ岳にちなんだ史跡もいくつか見られます。
関西百名山、賤ヶ岳山頂(421.1m)に到着。
河毛駅から山本山経由で3時間45分でした。
疲れた...
いやいや、ここまでロードを含め12kmほど歩いてきましたが、それほどきついアップダウンのない低山縦走なので快調に歩けました。
史蹟賤ヶ岳七本槍古戦場。
背後に見えるのが今日歩いてきた山々です。
西側には奥琵琶湖もきれいに見えます。
南にたどって行くと、竹生島も見えます。
南東側には木之本から高月あたりの田園風景が広がり、小谷山とその向こうにぼんやりと伊吹山。
北側には賤ヶ岳で琵琶湖と隔てられた余呉湖が一望できます。
波穏やかで湖面に空と雲が少し写っているような。
賤ヶ岳合戦はこの余呉湖を囲む一帯で繰り広げられたそうです。
こちらが賤ヶ岳合戦図。
ちょうど語り部ガイドをやっていたので、聞かせてもらいました。
賤ヶ岳合戦だけでなく、北ノ庄に敗走した柴田勝家のその後まで丁寧に説明してくださり、今までざっくりとしか理解していなかった賤ヶ岳合戦について、詳しく知ることができました。
賤ヶ岳からは余呉湖の東側の山の稜線をたどって下山します。
この稜線は合戦初期の戦場だったそうです。
猿が馬場。
勝家方の佐久間盛政勢による中川清秀勢、高山右近勢への攻撃を受け、大垣から急行した秀吉の本隊が初戦で佐久間盛政勢に退けられた場所だそうです。
首洗いの池。
行きませんでしたが、稜線から少し下ったところに、佐久間盛政勢の攻撃によって大岩山砦で討ち死にした中川清秀の首を洗った池があるそうです。
中川清秀が守った大岩山砦跡への分岐。
紅葉に彩られた中川清秀の墓。
大岩山砦の本丸に当たる場所に手厚く葬られていました。
死してなお砦を守る...
行き倒れの人ならともかく、名のある武将なのだから、里帰りさせてあげてほしいような気もします。
今は戦の血なまぐささなどみじんも感じられないこの稜線。
こちらもところどころ紅葉がきれいです。
こちら、脇道を上がって行くと、高山右近が守った岩崎山砦跡があるそうですが、電車の時刻までそれほど余裕がないのでパス。
余呉に下りてきました。
朝方の霧はどこへやら。
昼前からはすっかり晴れて暖かく、秋らしい雲が漂う登山日和となりました。
余呉駅から見る賤ヶ岳。
今日はトータルで16.8kmのコースで5時間35分ほどの山行でした。
それほど大きなアップダウンもなく、道も歩きやすく、賤ヶ岳からの眺望にきれいな紅葉まで楽しめて、よい山歩きでした。
このコースは春もよさそうですね。
全部歩くことにこだわらなくてもいいし、史跡めぐりをメインに歩いてもいいし、また機会があれば訪れてみたいと思います。