明神岳から桧塚に向かいます。
小さなアップダウンはありますが、広くたおやかな稜線を歩いて行きます。
ブナやミズナラやカエデなど、新緑の広葉樹の森の中を歩くのがとても気持ちいい。
桧塚の手前にあるピーク、桧塚奥峰に近くなると、お目当てのシロヤシオの木が現れました。
空の色と同化してわかりづらいですが、たくさんの花を付けています。
いやあ、これはすごい。
今年は表年、当たり年ではないですか?
桧塚奥峰(1420m)に到着。
珍しいトライポッド型の標柱。
背景が青空だと映えるのですが、今日は残念ながら曇天でんねん...
シロヤシオと。
うーん、青空ほしいなぁ。
明神岳あたりまでは、もっと晴れていきそうな雰囲気だったのに。
桧塚奥峰からは南側の眺望が広く開けています。
南西側、手前に見えるのは桧塚の稜線の支脈で、その奥に台高山脈の稜線。
一番右に見えているのが明神岳かな?
手前の稜線には裸地にポツポツとシロヤシオ。
ちょっとだけ羊の放牧っぱい。
桧塚奥峰の周辺を見回すと、シロヤシオ以外にも何やらたくさん花の付いた木が。
おお、更紗満天星ではないですか。
今年も見れました。
桧塚奥峰(左)と桧塚(右)。
桧塚に向かいます。
桧塚奥峰から桧塚はシロヤシオロード。
特に桧塚手前に多く咲いています。
北側の眺望。シロヤシオを添えて。
稜線が幾重にも重なっていますが、一番奥の方にうっすらと見えているのが俱留尊山など曽爾村方面の山々。
その手前の稜線は高見山地。一番左が高見山。
シロヤシオはちょうど見頃。
ですが、よく見ると木によってはピークを過ぎていたり、この写真のようにまだ2~3分咲きだったり、かなり個体差があるようなので、まだもうしばらくは楽しめそうです。
いやあ、しかし、他の山の状況を見てもそのようですが、今年は当たり年のようで、見事なシロヤシオを観れてよかったです。
関西百名山、まつさか香肌イレブン第7座、桧塚(1402m)に到着。
スタートから3時間10分でした。
眺望なし、ヒノキなし。
桧塚奥峰は三角点なしでしたが、こちらは三角点あり。
ですが、登山者には眺望があり、独特な標柱のある奥峰の方が人気のようで、奥峰で引き返す人も多いようです。
桧塚で折り返し、ピストンで帰路につきます。
桧塚奥峰。シロヤシオを添えて。
この稜線、とてもいい。
曇り空ではあるものの、雨が降りそうな感じでもなかったので、帰りは鳥を探しながらゆっくりと。
ここは野鳥たちにとっても居心地のいい場所なのか、アカゲラ、アオゲラ、オオルリなどがよく鳴いていました。
しかし、この季節は葉が茂っているため見通しが悪く、鳥の姿を見つけ、写真を撮るのはなかなか難しく、今日は証拠写真レベルにしか撮れませんでした。
アオゲラ。
アカゲラ。
明神平に戻ってきました。
時刻はお昼前。
明神平はテン泊の人気スポットで、すでに今日ここに泊まろうという人が登ってきていました。
明神平からの下山時にも、何組かテン泊装備の人たちとすれ違いました。
ここでゆっくりとコーヒーブレイク。
今日のおやつは出入橋きんつば。
明神平でも花を探してみましたが、足元にはニョイスミレなどが少し咲いていました。
カエデ類も花が咲いたり、種ができたりしていました。
明神平から桧塚まではカエデ類もとても多かったので、秋の紅葉もよさそうですね。
明神平からはスタスタ下山。
今日は後半特にゆっくりめでしたが、それでも6時間半ほどの山行でした。
下山後は途中に随分立派な神社があったので寄ってみました。
丹生川上神社中社です。
丹生川上神社は天武天皇の時代に創祀された水神様で、吉野に点在する上社、下社と合わせて三社めぐりというものがあるそうです。
神社のそばにある東の瀧は、クロスする二筋の流れが面白い、龍神が住むと言われるパワースポットです。
その東の瀧(日裏川)と高見川と四郷川の三川が合流する地点はエメラルドグリーンの淵となっており、とてもきれいです。
ここも古い伝承のある場所で、夢淵と呼ばれているそうです。
これまで明神平周辺には秘境のイメージを持っていました。
そのため、今回は少し身構えて臨みましたが、確かにこの丹生川上神社や、狭い林道を行く登山口までのアプローチや、明神平に至るまでに渡渉を繰り返す登山道には秘境感があったものの、明神平から桧塚へはとても気持ちのいい道で別天地のようでした。
今回はシロヤシオ狙いで訪れましたが、紅葉の時期もよさそうなのでまた訪れてみたいです。