こんぴらさん散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

九州に行く用事があったので、ついでに四国を横断し、まだ登っていない山を3座ほど登ってきました。

 

まず初日は、四国へ移動してその日のうちに登れそうな手頃な山ということで、こんぴらさんの上、大麻山、象頭山、琴平山へ。

 

こんぴらさんでは、ちょうど若冲展が開催されており、奥書院の伊藤若冲「百花図」が久しぶりに公開されていたので、まずはこれを鑑賞してから御本宮と奥社にお参りし、その足で山に登ることにしました。

 

 

 

若冲展は1時間ごとの入れ替え制になっており、事前予約も受け付けていたため、当日券で入れるかどうか心配でしたが、ゴールデンウィークとはいえ平日だったことが幸いしたか、12時前に着いて12時の部のチケットを購入することができ、スムースに観賞することができました。

 

若冲の百花図は修復が完了したばかりの襖絵4面が少し広い場所で展示されていましたが、1つ1つの花をじっくりと見ていると、花びらや蕊の1本1本まで細密に描かれている様や、少し萎れていたり、あるいは病葉や虫食い穴があるところが、若冲らしくとてもおもしろかったです。

 

奥書院の上段の間は二之間からやや遠めにしか見れませんでしたが、襖絵や障壁画として描かれた百花に囲まれており、部屋の中央に座って眺めたらさぞかし素晴らしいことでしょう。

 

また、表書院の4つの部屋を彩る円山応挙の襖絵も壮観で、特に「虎之間」の遊虎図や「上段之間」の瀑布図が見事でした。
 

 

 

会場では様々なグッズも販売されていましたが、いつもの絵はがきのほか、百花図の一部がプリントされた丸亀うちわがお手頃価格だったので買ってみました。(裏面は〇金印)

 

 

 

若冲展を鑑賞した後は、御本宮にお参り。

 

 

 

展望台からの眺めは、よい天気ですが春らしく霞んでいました。

 

 

 

御本宮にお参りした後は、御本宮右奥へ進み、奥社へ。

 

 

 

奥社にお参りするのはかなり久しぶりです。

 

 

 

奥社左の崖に祀られた天狗と烏天狗。

 

 

 

奥社ではその天狗と烏天狗が描かれた天狗御守をいただきました。

 

奥社はこんぴらさんの御本宮の方を向いて建てられているこんぴらさんの守り神ということで、このお守りも災厄から身を守る”身守り”ということだそうです。

 

 

 

奥社でのお参りを済ませたら、大麻山に向かいます。

 

奥社手前の石段を下りたところが登山口。

 

中央の緩やかに登る石段の道は奥社の社務所の下で行き止まり。

 

右の緩やかに下る道が登山道です。

 

 

 

登山の途中、開けた場所から見る景色。

 

御本宮や奥社から見るよりも手前に遮るものがなくていい眺め。

 

 

 

大麻山への道は斜面をトラバース気味に緩やかに登って行きます。

 

 

 

しばらく行くと竜王社前の分岐に出ます。

 

 

 

竜王社。

 

 

 

さらに緩やかに登って行くと山頂部に出ます。

 

山頂部は不完全ではあるもののメサという地形で、緩やかに傾いてはいますが幅広く平らか。

 

 

 

そんな山頂部を北西方向に緩やかに登って行くと大麻山(616.3m)に到着。

 

ここが本日の最高点です。

 

 

 

大麻山の山頂部にはテレビの中継局などが林立しています。

 

 

 

大麻山の山頂は眺望なしですが、さらに少し進むと展望所があり、北東方向がよく見えます。

 

標高が高い分、こんぴらさんから見るよりもいい眺めで、瀬戸大橋もよく見えますが、やはり霞んでいるのが残念。

 

 

 

大麻山の展望所からはUターンして南東方向へ緩やかに下って行きます。

 

正面に讃岐山脈が見え、その向こうに四国山地の剣山系の山々がかすかに見えているような。

 

 

 

大麻山から象頭山にかけては桜並木がずっと続いており、チェリーロードと言うそうです。

 

今はもうほとんど葉桜ですが、八重桜が少し残っていました。

 

今日は奥社以降、ほとんど人に会いませんでしたが、桜の季節には多くの人が訪れるのでしょうね。

 

 

 

そして足元にはワラビやイタドリなどの山菜が伸び放題でした。

 

 

 

しかし、採り放題とは行かないようです。

 

こんぴらさんの社有林なので、採ったらバチが当たりそうですよね。

 

 

 

のんびり歩いていると不意に現れる象頭山(538m)。

 

「こんぴらふねふね」でも”象頭山金毘羅大権現♪”と唄われるように、ここがこんぴらさんの山頂ということになるのでしょうかね。

 

しかし、ここも眺望はなし。

 

 

 

象頭山を過ぎると桜並木も終わり、鬱蒼とした雑木林に入って行きます。

 

その途中にある琴平山(524m)。

 

琴平山は日本百低山の1座に数えられていますが、大麻山、象頭山を含めてこんぴらさんのお山としての選出なのでしょう。

 

大麻山、象頭山、琴平山と少しずつ標高が下がってきましたが、琴平山を過ぎてメサの端に差し掛かると、けっこうな激下りになります。

 

あまり歩かれていないのか道標もなく、やや不明瞭な道をテープを頼りにひたすら下って行くと、牛屋口というところに出ます。

 

 

 

そこには坂本龍馬像がありました。

 

牛屋口には讃岐と伊予・土佐を結ぶ金毘羅街道(旧伊予土佐街道)が通っており、かつては坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作などの幕末の志士も通ったのだとか。

 

 

 

ギンリョウソウ。

 

金毘羅街道を北東方向へ下ると、大門の下でこんぴらさんの参道に合流し、無事下山。

 

今日はこんぴら参り、若冲展観賞込みで4時間40分の山行でした。

 

 


琴電琴平駅前から振り返る琴平山、象頭山。
 

奥社から上、特に象頭山から先は歩いていてそれほど楽しい山でもありませんでしたが、今日は若冲展も見れて、久しぶりに奥社もお参りできて、こんぴらさんの上がどうなっているのかも知れて充実した1日になりました。

 

山頂はともかく、こんぴらさんにはまた来たいと思います。