山を歩きながら紅葉の名所も楽しみたいなと思い、善峯寺からポンポン山を経由して本山寺、神峯山寺まで歩いてきました。
善峯寺は観光・行楽客で賑わいそうなので、なるべく朝早くに行きたかったのですが、善峯寺行きのバスの始発がそれほど早い時間ではないので、別の路線バスに乗り、灰方というところから歩いてみました。
40分ほどで善峯寺のバス停のところに到着し、山門までつづら折りに参道を上がって行くと、早くも紅葉真っ盛り。
山門横のこの木は陽に照らされグラデーションがとても鮮やか。
境内に入る前からかなり紅葉を楽しめます。
紅葉が色を添える山門。
八角燈籠と紅葉。
赤の発色がとても鮮やかです。
善峯寺と言えば、国指定天然記念物の遊龍の松。
善峯寺も訪れるのは子どもの頃以来ですが、この松はよく覚えています。
国指定重要文化財の多宝塔と紅葉。
鎮守社の方に上がるところの紅葉。
日陰から日に照らされて輝く大きな木を見上げるような形で壮観。
しだれ桜と釈迦堂。
その奥の紅葉が鮮やかです。
狛犬と紅葉。
釈迦堂の裏、薬師堂の方に上がるところの紅葉。
ここもとてもきれいです。
薬師堂からの京都の中心部の眺め。
少し霞んではいますが比叡山まで見え、いい眺めです。
京都の西山から京都市内を眺めることは今までほとんどなかったので新鮮です。
池に映る紅葉。
阿弥陀堂から下る道。
全体的に紅葉ピークの善峯寺。
ちょうどいい時期、いい天気の日に来れてよかったです。
まだ落葉はそれほど進んでおらず、紅葉しきっていない木も結構ありましたので、まだ1週間くらいは楽しめそうな感じです。
善峯寺の紅葉を1時間ほど楽しんだ後は、山門を出て駐車場を抜けたところにある登山口から釈迦岳経由でポンポン山に向かいます。
登山道に入って10分ほど歩くと、善峯寺の全景を望める絶景ポイントがありました。
ここから見ると境内全体が紅葉真っ盛りであることがよくわかります。
この景色を見られるのはハイカーの特権です。
途中の分岐を右に折れ、釈迦岳へ。
左の道は西山古道という道で、柳谷観音楊谷寺に抜けられるようです。
釈迦岳(631.4m)。
島本町最高峰、万葉集にも詠まれる歴史ある山だそうです。
釈迦岳からポンポン山までは快適な尾根歩き。
ところどころ、タカノツメかな? きれいに黄葉している木がありました。
お、スミレが咲いている。
スミレが秋に咲くのは”返り咲き”と言われるそうです。
善峯寺から1時間10分ほどで関西百名山、ポンポン山(678.9m)に到着。
好天の土曜日ということで、山頂は賑わっていました。
ポンポン山は子どもの頃に登っているはずですがなぜかほとんど記憶に残っていません。
ポンポン山からは東海自然歩道を尾根伝いに本山寺へ。
ウリハダカエデの落ち葉道。
この道はポンポン山への登山道としては最もポピュラーでよく踏み固められていてとても歩きやすく、スイスイと心地よく下れました。
途中にあった一対の大杉。
天狗杉と言うそうです。
本山寺に到着。
本堂の裏に下りてきて、正面へ回り込むと、本堂横の紅葉がきれいでした。
石段を下りて見上げて。
鐘楼のそばには大きなイチョウの木があり、木そのものは周りの木々の枝葉に遮られてあまりよく見えませんでしたが、落ち葉の絨毯がとてもきれいでした。
本山寺からの東海自然歩道は舗装道路でしたので、小走り気味に下って、神峯山寺(かぶさんじ)へ。
こちらも紅葉真っ盛りでした。
特に嶺峰院そばの紅葉が見事でした。
あとは観音堂の裏手なども。
ただ、山門から本堂に至るまでの道沿いにはまだ青葉も目立ちましたので、ここももうしばらくは紅葉を楽しめそうです。
神峯山寺からは神峰山口バス停まで歩き、バスでJR高槻駅に出ようと思っていたのですが、タイミング悪く、バスが行ったところだったので、高槻駅まで歩いちゃいました。
高槻駅まで6km弱、1時間ちょっと、トータルで20km以上と今日はよく歩きました。
善峯寺からポンポン山を経由して神峯山寺に至るルートは最も一般的なハイキングコースだと思いますが、この時期は山歩きを楽しみつつ、紅葉の名所も堪能できて特においしいです。
このコースはどちらかというと神峯山寺から善峯寺へ歩くイメージが強いですが、善峯寺が午前の方が日当たりがよく、かつ人も多くないこととと、神峯山寺側の方が帰りのバスの本数が多いこともあり、今日歩いたように善峯寺から神峯山寺へ歩く方がオススメではないかと思います。