書写山・明神山散策で御座候ふ | Archive Redo Blog

Archive Redo Blog

DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

今日は姫路方面ダブルヘッダー、午前は書寫山圓教寺。

 

この週末はもみじまつりということで、混雑する前にと朝一番に訪れました。

 

摩尼殿。

 

圓教寺を訪れるのは子どもの頃以来ですが、杉林を抜けてきて摩尼殿が現れるこの雰囲気はすごく覚えています。

 

 


ラストサムライなどの映画のロケ地としても有名な圓教寺を代表する建物群、3つの堂。

 

大講堂、食堂、常行堂がコの字に並び、鮮やかな彩色や豪華な装飾があるわけではありませんが、荘厳です。

 

 

 

今日は夕方にこちらの常行堂で特別奉納公演が行われるそうで、3つの堂の中央には床几が並べられていました。

 

 

 

少し着いたのが早すぎてまだどのお堂にも入れなかったので、一旦、書写山の山頂へ。

 

大講堂の右手の道を5分ほど登ると白山権現があります。

 

 

 

その裏がふるさと兵庫50山、書写山(371m)山頂です。

 

なお、この山の名前は書写山ですが、圓教寺の山号は書寫山です。

 

 

 

書写山山頂に行った後は、奥之院の開山堂などを一通り見て回り、3つの堂に戻って来ると、中央の食堂(じきどう)が開いていたので、中の展示を見学しました。

 

2階の外廊下から見る大講堂。

 

ラストサムライにここを歩いているシーンがあったような、なかったような。

 

 

 

そして、食堂を出ると大講堂にも入れるようになっていました。

 

もみじまつりの3日間、重要文化財の公開が行われるということで、この大講堂では釈迦三尊像を見ることができます。

 

 

 

こちらは常行堂の阿弥陀如来坐像。

 

普通、お寺のお堂の中の仏像は撮影禁止ですが、圓教寺では大体が撮影OK(フラッシュはNG)だそうで、控えめに撮影させていただきました。

 

 

 

阿弥陀如来坐像の周囲には、圓教寺×杉本博司展の作品「五輪塔-地 水 火 風 空」が展示されていました。

 

また、阿弥陀如来坐像の裏側では、「能クライマックス-翁神男女狂鬼」という映像作品も上映されていました。

 

 

 

もう一つ、少し離れたところにある金剛堂。

 

 

 

こちらでは天井絵が公開されていました。

 

 

 

特別公開3点を見た後は、帰り道、摩尼殿に寄りました。

 

圓教寺の紅葉はこの摩尼殿の周りが一番きれいなようです。

 

今日はもみじまつりではありますが、まだ少し早いくらいですかね。

 

 

 

でも、今日もいい天気で、赤、黄、緑、そして青空と、とてもきれいでした。

 

 

 

書写山から下りた後は、ロープウェイ山麓駅の少し北側にある、御座候の書写山麓店で一服。

 

 

 

赤タルトと赤ブレンド珈琲をいただきました。

 

赤タルトは水無月をタルトに仕立てたような見た目ですが、この蜜豆は御座候の小豆。

 

慣れ親しんだ安定の小豆の味にクリームやタルト生地のサクサク感がマッチしてすごくおいしい。

 

珈琲は御座候の赤に合うようにブレンドされたとのことですが、赤タルトにもよく合い、とてもおいしかったです。

 

あと、運ばれてきたときに驚いたのは、コーヒーカップ。

 

形こそ異なりますが、私が持っているコーヒーカップと同じ、島根の湯町窯のスリップウェアのコーヒーカップではないですか。

 

小さな窯元のもので、決して大量に出回っているようなものではないのに、こんな偶然の出会いがあるとは。

 

ちょっとうれしかったです。


よく見ると、タルトのお皿も民芸調だし、フォークも柳宗理だし、お店のコンセプトが「手仕事」ということで、器は民芸調で統一しているのでしょうね。


 

 

 

さて、午後は書写山から夢前川沿いを北上して姫路市の北部(旧夢前町)の明神山へ。

 

夢前の播磨富士と称される秀麗な山です。

 

播磨富士を名乗る山はいくつかありますが、”夢前の”と付けているところが謙虚でいいですね。

 

 

 

登山口の神種から明神山へはA、B、Cの3つのコースがあり、自由に組み合わせて周回することができるようになっています。

 

私はガイド本で紹介されていたC→Aを選択しました。

 

Cコースは稜線に取り付くと、所々、露出した岩の上を通って行きます。

 

うう、狭い。交互通行でよろしくお願いします。

 

 

 

観音岩を越えたあたり、稜線の向こうにどーんと明神山がそびえる絶景ポイント。

 

このあたりには、こういう岩の稜線が何箇所かあり、この先にはくじら岩と名付けられたところもありました。

 

岩場だけれども、幅が広く平らかなので、確かにくじらの背中のような安心感があります。

 

 

 

しかし、見上げた山の形からわかるとおり、山頂に近づくほど、道は険しくなり、がまん坂や八丁坂という急登が次から次へと現れます。

 

滑りやすいところ、足を大きく上げなければならないところ、手を使わないと登れないようなところが多数ありますが、そういう場所には他で見たことないくらいロープがしっかりと張られており、岩場では方向だけでなく足を置く位置にまで丁寧にマークしてあったりと、安心感があります。

 

明神山最大の危険個所と書いてあった明神のクサリ場。

 

ここも他に人がいたら落石注意ですが、(登りは)それほど危険ではありません。

 

そして、ここを乗り越えれば山頂はもうすぐ。

 

 

 

ふるさと兵庫50山、明神山(668m)山頂に到着。

 

登山口から1時間25分でした。

 

山頂標柱がなんだかとっても賑やかです。

 

 

 

山頂からの眺め。

 

西から北には、遠くに氷ノ山、三室山、後山なども見えるようですが、今日は朝から晴れてはいるものの少し霞んでいて遠くの方はよく見えません。

 

 

 

東には近くに七種山、中央やや左の奥に笠形山など。

 

 

 

南には夢前の町並みなど。

 

 

 

今日はとてもいい天気で気温も20度を超えるほど高くて暑かったので、昼食に持ってきたカップ麺を食べるのはやめ、先ほどの御座候で買ってきた御座候(赤と白)をコーヒーとともにいただきます。

 

うーん、やっぱりうまい、御座候。

 

いわゆる回転焼きと呼ばれるこのお菓子のことを関西では”御座候”と呼ぶと、なんかのテレビ番組で見たことがありますが、兵庫県民はほぼ”御座候”だと思います。

 

私もこういうお菓子は御座候しか買ったことがないので、”御座候”と呼びます。

 

 

 

下山はAコース。


途中で見た紅葉。

 

明神山は全体的に里山の雰囲気で、ナラやカシなどの木が多く、鮮やかに紅葉する木はほとんどありませんでした。

 

それでもまあまあきれいに紅葉しています。

 

 

 

夢展望岩から見る夢前方面。

 

山頂からの眺めよりきれい。

 

 

 

一刀石。

 

ここにも鬼滅の聖地。

 

 

 

振り返る明神山。

 

向かって右の稜線がCコースかな?

 

いや、そら、きつい登りなわけですわ。

 

 

 

明神山名物、マンモスの背。

 

長い長い一枚岩の斜面です。

 

AコースはCコースと似たような稜線歩きのコースでしたが、Cコースよりは難易度低めな感じでした。

(上り下りで印象は異なるとは思いますが...)

 

 

 

下りは1時間5分ほど。

 

きついところは多かったものの距離は短く、トータル2時間45分のお手軽山行でした。

 

 

今日は午前の書写山、午後の明神山と、充実した1日になりました。

 

昨年も後山、日名倉山のダブルヘッダーをやりましたが、ちょっと遠いところまで日帰りで出掛ける時は、こういうことができると一石二鳥で効率的でいいですね。

 

ただ、くれぐれも無理のない行程になるよう計画しなければなりませんが。