多可町にある千ヶ峰に登ってきました。
「多可の天空を歩く」
かっこいいですね。ワクワクします。
往路は三谷登山口から三谷コースを登ります。
序盤は三谷川の渓谷沿いに登って行きます。
いい雰囲気。清涼感たっぷりで癒されます。
しかし...途中、雌滝と、
雄滝という大きな滝がありますが、それ以外も小さな滝が連続するような急流で、その急流に沿って登るということはすなわち急登。
途中から川を離れますが今度は杉林、木の根道の急登。
岩座神(いさりがみ)コースとの合流地点まで来ると、その先に少し緩むところもありますが、山頂近くはまた急登。
なかなかハードなコースです。
花はほとんど見ませんでしたが、センブリが少し咲いていました。
千ヶ峰センブリ。
ハードなコースとはいえ、距離は短く、標高差600mを1時間15分ほどで登り、山頂に到着。
関西百名山、近畿百名山、ふるさと兵庫50山、千ヶ峰(1,005m)。
多可の天空を突く南無妙法蓮華経。
山頂の周囲はススキがいっぱい。
いい感じに穂が開いて見頃です。
そして360°の眺望。
今日は秋晴れですが思ったよりも雲多め。
このあたりの周囲の山々はまだあまりよくわからないのですが、千ヶ峰から稜線を南にたどると、笠形山がありました。
千ヶ峰から笠形山までは仙人ハイク縦走コースがあり、以前はこのコースを縦走する多可町仙人ハイクというイベントも行われていたそうです。
北も三国岳という山まで縦走路があるようです。
途中の市原峠という所までは車で上がることができるようで、そこから千ヶ峰に登れば手軽に稜線歩きが楽しめるみたいです。
今日のお昼は、山に登る前にマイスター工房八千代に立ち寄って買ってきた天船巻きずしです。
日本一有名な巻きずしなのではないだろうかというほど有名な巻きずしで、一度食べてみたかったんですが、土日は人が殺到するだろうから、是非とも平日に来てみたかったのです。(事前に予約しておけばいいだけの話ではあるんですが...)
巻きずしの断面はこんな感じで、具がたっぷり。
きゅうり、玉子、凍豆腐、椎茸、干瓢。
巻きずしとしてはオーソドックスな具材ですが、一つ一つが実にいい味付けで、きゅうりが瑞々しくていい食感。
酢飯の層がとても薄くて具材の割合が高いためか、それほどお腹にずっしりとこないので、軽く一本食べれてしまいます。
噂に違わぬ美味しさ。これはまた食べたいな。
ススキの中を下山します。
ピストンではつまらないので、下山は途中から岩座神コースへ。
下山途中に見かけた本日の野鳥。
遠くて、日陰で、枝葉がかぶってはいますが、これはマミチャジナイかな?
はじめて見ました。
ちょっと後ろピン。
アカハラとツグミのいいとこどり(?)をしたような姿で、けっこうきれい。
もうちょっとしっかり捉えたかった。
岩座神コースの登山口近くには、岩座神の七不思議の1つ、天然記念物の千本杉がありました。
幹の途中から無数に枝分かれした不思議な樹形。
根元近くから枝分かれする芦生杉なんかとはまた違うような気がしますが、台杉の一種なんでしょうか?
神光寺。
岩座神登山口からは車道歩きで三谷登山口に戻りました。
人も車もまったく通らない軽い峠越えの道に現れたのは、アナグマでした。
側溝の縁に前足をかけて、遠くからこちらを観察しています。
仕草はかわいいけど、ちょっとブサイク。
三谷登山口近くまで戻ってくると道路脇にアケボノソウが咲いていました。
アケボノソウはセンブリの仲間。
不思議な模様で魅力的な花。
この季節に観れるとうれしい花の筆頭格です。
別の株には、黄緑色の蜜腺溝にアリが群がっていました。
やっぱり、そこ、甘いんですね。ボーノ、ボーノ。
登山口近くから見上げる千ヶ峰の山頂。
下山は岩座神からの車道歩きも含めて1時間30分。
トータルで3時間20分のお手軽登山でした。
下山後は、多可の道の駅に寄って、千ヶ峰のバッジをゲット。
関西百名山クラスでバッジがあるのは珍しい。
そして、黒枝豆を売っていたので買って帰りました。
黒枝豆は粒は少し小さめでしたが、味はよく、篠山の黒枝豆よりもだいぶ安くてお得でした。
帰り道は、丹波の方を回って、丹波竜発見地に寄ってみました。
今はもう発掘が終わってコンクリートで固められているようですが、この河岸の地層の中から多くの骨の化石が見つかったそうです。
化石発見地のすぐ上には大正時代に建てられたという水力発電所の建物があり、丹波竜に関する資料が展示されていました。
ここの地層は篠山層群と呼ばれる白亜紀前期の地層で、太古から現在に至るまでの地層の複雑な変化の結果、地上に現れ、そこに丹波竜が眠っていたということのようです。
丹波竜はこんな姿だったと想像されているそうです。
顔ちっちゃ。
収穫の秋。
山に登って、美味しいものを買って食べて、いくつか珍しいものも見れて、今日はいろいろと収穫の多い一日でした。