富山城と海王丸パーク散策 | Archive Redo Blog

Archive Redo Blog

DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

立山からの帰り、せっかく富山に来たんだから、そのまま帰るのももったいないなと思い、富山市内にもう1泊し、少しだけ富山観光をして帰りました。

 

まずは、前からちょっと乗ってみたかったトラムに乗って富山城跡へ。

 

日本初のLRT(次世代路面電車)。

 

二車体連接で車内も広々快適。

 

路面電車の情緒も思った以上に感じられます。

 

 

 

富山城跡。

 

復元天守がありますが、元の姿を復元したものではなく、彦根城や犬山城の天守閣を参考に、戦災復興のシンボルとして旧本丸鉄門跡の石垣の上に建てられた鉄筋コンクリート造りの建物で、内部は郷土博物館になっています。

 

 

 

ただ、その下の石垣は当時のもので、城の入口にあたるこの鉄門の内枡形には鏡石がはめ込まれています。

 

 

 

当時の建物としては城の東側に千歳御門があります。

 

藩主の隠居所、千歳御殿の門を移築したものだそうですが、同じような建築様式の城門は東大の赤門など数少なく貴重なのだそうです。

 

 

 

天守閣の最上階の展望室からの眺め。

 

立山連峰が一望できたりするのかなと思いきや、周りに高いビルが多くて、城の周囲くらいしか見えませんでした。

 

 

 

城内にあった銅像。

 

富山藩二代藩主前田正甫公。

 

富山売薬を広めたお殿様だそうです。

 

 

 

1543年に神保長職によって築かれ、上杉や一向一揆勢との攻防の後、信長の家臣として佐々成政が入城。

 

江戸時代に入ると前田利長が近世城郭として整備し、富山藩分藩後は富山前田家の居城となった富山城。

 

明治の廃城後、三之丸などが市街地化されたため、今はコンパクトな城郭となっていますが、江戸時代は規模の大きなお城だったようです。

 

 

 

城の北側には当時は神通川が大きく蛇行して流れ込んでおり、天然の堀となっていたそうです。

 

ただ、度々水害に見舞われ、その対策として明治時代に神通川の流路を真っすぐに変更したため、今は松川という小さな川が流れるのみとなっています。

 

 

 

神通川には舟橋がかけられていたそうで、松川を少し西にたどると、その名残の常夜燈が立っていました。

 

 

 

富山城跡を見た後は、新湊にある海王丸パークへ。

 

ここには練習帆船初代海王丸が展示されていて、いつでも船内を見学することができるようになっています。

 

海王丸の背後には新湊大橋。

 

さらにその向こうには立山連峰。

 

 

 

乗船料金400円を払って、乗船します。

 

退役した船ですが、よく手入れされていてピカピカです。

 

 

 

定められた順路に沿って見学。

 

まずは艦橋に上がります。

 

 

 

帆船とはいえディーゼル機関も備えているため、機走時に使用する操舵装置が中央に据えられていて、左右にはレーダーなどもあり、意外に現代的です。

 

 

 

その一方で、なんとも味のある形状の伝声管や、

 

 

 

映画「タイタニック」でも氷山に衝突する重要なシーンに登場したエンジンテレグラフなど、古風な装置も残されています。

 

1930年に竣工し、1989年に引退するまで60年近く活躍した船ですから、装備の年代も幅広いです。

 

 

 

船首部分。

 

船首から突き出しているのはバウスプリット。

 

フォアマストをワイヤーで支えたり、ヘッドセイルを張ったりするための棒で17mもあるそうです。

 

その手前にはアンカークレーンとアンカーが据え付けられています。

 

このアンカーはストックアンカーと言って古いタイプのアンカーで、現在ではストックレスアンカーというタイプのアンカーが主流なのだそうです。

 

 

 

船内の居住区に入ります。

 

実習生の居室。

 

 

 

味のある階段。

 

 

 

機関室。

 

ディーゼルエンジンが据えられています。

 

 

 

意外に明るい空間ですが、このような天窓が設けられているのですね。

 

ここ以外にも教室や士官サロンなどにも天窓があって、採光に工夫が凝らされていて、船内中央部でもけっこう明るかったです。

 

 

 

第1教室/実習生食堂。

 

 

 

船長公室。

 

船長室は公室と私室の2部屋に分かれていました。

 

 

 

士官サロン。

 

軍艦なら作戦会議を行う場所ですね。

 

 

 

その他、調理室や診察室など、航海や船上生活のための様々な部屋や装備があり、神棚なんかもありました。

 

 

 

マストたけ~ぇ。

 

メインマストは水面からの高さで46mもあるそうです。

 

そしてワイヤーとロープだらけ。

 

マストを登るだけでも大変そうですが、帆を張ったり、畳んだりするのはさらに大変でしょうね。

 

その工程というのも見てみたいです。

 

 

 

甲板の船尾側、後ろ向きについている大舵輪。

 

帆走時にはこれで舵を切るそうですが、通常2人、時化て舵が重い時は4人がかりで回すのだとか。

 

 

 

船尾側から船首方向を見る。

 

ディーゼル機関のための煙突があります。

 

その横には機関室から見上げた天窓がありますね。

 

 

 

だいぶ端折りましたが、海王丸の船内は見どころ満点でした。


 

 

普段は帆は張っていませんが、年に何度かボランティアによる総帆展帆が行われるそうですので、そういう機会に富山を訪れることがあればぜひ見てみたいです。

 

 

 

海王丸を見た後は、近くの道の駅でお土産を買い、名物の白エビバーガーを食べて帰りました。

 

白エビはハンバーガーにしてもうまいですね。

 

前夜にも白えび天丼を食べましたし、富山に来たら、白エビばっかり食べている気がします。

 

他にもおいしいものがたくさんあるのですが、なかなか手が回りません。