立山縦走、雄山から大汝山に向かいます。
20分ほどで立山最高峰、大汝山(3015m)に到着。
山頂は登山道から少しそれたこの岩の上にあります。
大汝山からは黒部湖がよく見えました。
まだ行ったことのない黒部ダム。
一度は見に行ってみたいです。
雄山方面。
岩々が折り重なる荒々しい地形が続いています。
この縦走路、危険度はそれほど高くはありませんが、ほぼガレ、ザレで、気を抜くとつまずいたりスリップしたりする恐れがあり、無理せず、いつもより慎重に歩きました。
実際、大事には至らなかったようですが、転倒している人も見ましたし...
富士ノ折立方面。
大汝山直下にある建物は大汝山休憩所。
何年か前に「春を背負って」という映画の舞台になっていました。
今シーズンの営業は終了しています。
大汝山からさらに20分ほど歩いて富士ノ折立(2999m)に到着。
ここは大汝山よりもさらに登山道から外れており、頂上に立つには数分の岩登りが必要です。
特に下りる時にルートを見失いやすいので要注意です。
少しずつ角度が変わって行くだけの景色ですが、黒部湖と針ノ木岳。
後立山連峰の山々。
大汝山方面。
少しガスが掛かってきました。
富士ノ折立の先の縦走路。
ここまでの岩々の道とはがらりと変わり、とても開放感のある道です。
ただ、砂地でとても滑りやすいので、急斜面は要注意です。
東側斜面のカールは内蔵助カール。
雪渓がありますが、近年の調査の結果、雄山の直下にある御前沢氷河などと同じく、氷河として認定されたそうです。
時刻は15時。
だいぶ日も傾いてきましたが、ここまで来れば、あとは下山するだけ。
稜線が”く”の字に折れ曲がっているところから、左に分岐し、大走りを下ります。
大走りも開放感のある尾根道ですが、やっぱりよく滑るのでとても大走りはできません。
ちょっと疲れて踏ん張りも効かなくなってきているので、慎重に下ります。
下るにつれ少しずつ植物が増え、斜面がカラフルになってきました。
滑りやすいのは難点ですが、白砂が空や草木の色を引き立ててくれてとてもきれいです。
ガスが切れて別山が再び姿を現しました。
今回は断念しましたが、別山はまた別の機会に。
標高差600m、長い長い下りを下ると雷鳥平。
左手に広い広い紅葉の草原が現れます。
”神の道”はこの紅葉を見ながら歩いて行くわけですね。
絶景ロード、間違いないでしょう。
雷鳥沢のキャンプ場まで下りてきました。
時刻は16時半。
当初の計画では別山経由でこれくらいの時刻に下山する予定でした。
いやあ、思っていた以上にダメダメでした。
雷鳥沢のキャンプ場と雷鳥平周辺の紅葉。
こんな景色を眺めながらのキャンプは最高ですよね。
前回立山を訪れた時はここでキャンプしたので、今回も一瞬考えたのですが、体力的にちょっとしんどいかなと自重しました。
で、今回は雷鳥沢から地獄の階段を登り返したところにある雷鳥荘に宿泊。
いい温泉があり、山小屋の不自由さもほとんど感じない快適なお宿でした。
今回の立山縦走は、別山という宿題も残してしまいましたが、天候に恵まれ、絶景もピークの紅葉も堪能できました。
体力的にはとても厳しかったですが、思い切って来てよかったです。