紅葉が見頃を迎えた立山に一泊二日で行ってきました。
関西圏外に遠征するのは1年ぶりです。
そして、夏は山に行かなかったので、山登り自体3ヶ月ぶりです。
体力的にやや不安ありですが、3000m峰とは言え標高差600mの立山なら何とかなるのではないかとの目論見です。
紅葉シーズンの晴天の日曜日ということで、今日は朝からすごい人。
しかし、事前にケーブルカーを予約していたため、立山駅から室堂ターミナルまでまったくロスなくすんなりとアクセスできました。
9時に登山開始。
予想していたよりも早くスタートできたので、少し歴史のお勉強。
日本最古の山小屋、立山室堂に立ち寄って行きます。
現在の室堂は1726年に再建されたものと伝えられているそうで、国の重要文化財に指定されています。
内部には室堂に関する様々な資料が展示されており、見学できるようになっています。
そして、立山室堂から少し下ったところにある玉殿岩屋にも立ち寄ってみました。
立山火山の噴火によって噴出した溶岩にできた2つの洞窟で、立山開山の伝説が伝えられているそうです。
玉殿岩屋の正面、山崎圏谷の下は紅葉に彩られています。
立山室堂、玉殿岩屋を見た後、立山を目指しますが、今日はまず立山に向かって右隣りにある浄土山に登り、そこから立山、別山と立山三山を縦走する予定です(今のところ)。
しばらく登って振り返ると、真っ赤に紅葉した葉と綿毛が風になびくチングルマと、その向こうに室堂平。
浄土山へは途中までよく整備された道をやや緩やかに登って行きますが、展望台まで行く道と分岐すると、大小の岩がゴロゴロ積み重なるややきつい登りになります。
黙々と登って浄土山の山頂に出ると目の前に立山がどーんと現れます。
ここから見る立山は室堂から見るのとはまた違った印象です。
立山から左に伸びる稜線をずっとたどって行くと、別山があって、さらにその向こうに剱岳が頭を出しています。
反対側を見ると、手前の台地状のところが五色ヶ原で、その奥にそびえるのが薬師岳。
その左奥に黒部五郎岳、さらにその左奥に笠ヶ岳。
浄土山から一ノ越まで下って、雄山を目指します。
稜線に沿って続く登山道に、登山者が点々と。
縦走してるって感じです。
一ノ越近くから見る室堂平方面。
雷鳥平周辺をアップ。
紅葉がきれいです。
今日はあそこに下りていくので楽しみです。
雷鳥平からはこちら(一ノ越)に向かって紅葉の中を一本の登山道が延びていますが、この道は”神の道”と言われているそうです。
紅葉が特に素晴らしいらしいので、今回は予定に入れていないのですが、いつかまたあそこも歩いてみたいですね。
一ノ越から見上げる雄山。
前に雄山に登った時は雨で視界不良でしたが、今日は晴天でよく見える分、しんどさもよく見えて逆につらい...
途中で振り返って見る一ノ越と浄土山。
一ノ越山荘の屋根がこんなによく見えるということは、それだけ急登だということですね。
急登がわずかに緩む三ノ越。
久々の登山、重い荷物、高度順応なしなので、だいぶつらくなってきましたが、ここまで来ると、あともう少しです。
一等三角点、立山(2991.6m)に到着。
寄り道あり、休憩ありではありますが、今日は体が重く、室堂からここまで3時間50分ほどかかってしまいました。
ここから挽回も難しいので、もう三山縦走はあきらめます。
三角点付近から眺める雄山神社峰本社。
峰本社から気が発せられているかのような雲の形。
これは何かの吉兆か?
雄山頂上(3003m)。
まずは無事にたどり着けましたので、お参りしましょう。
雄山神社峰本社の開山期間は9月30日までということで、今年はもう祈祷は受けられません。
しかし、社務所はまだ開いており、前回雄山に登拝したときに雨で濡れるのを嫌って諦めた御神符を改めていただくことができました。
これで日本三霊山の御神符が揃いました。ありがたい。
今日の雄山頂上からの眺め。
前回はガスで何も見えませんでしたが、今日はほぼ百点満点です。
南には雲がかかり始めた薬師岳から黒部源流部の山々が連なり、左奥の方には槍ヶ岳も見えています。
南東には黒部湖がちらっと見え、黒部湖を挟んで対面に針ノ木岳など。
そして、餓鬼岳の上になるのかな? 遥か遠くに薄らと富士山らしき山の影。
さらに北東には、右から鹿島槍、五竜、唐松、白馬三山。
西には室堂平、奥には大日連峰。
そして、雄山の先、立山の縦走路は大汝山、富士ノ折立を経て、真砂岳、別山へと続きます。
別山の向こうには剱岳。
立山三山は浄土山、雄山(立山)、別山のことを指すため、別山まで行きたかったところですが、今日は時間的にも体力的にも無理なので、富士ノ折立まで縦走し、真砂岳の手前から分岐して大走りを雷鳥平まで下ることにします。
(2)へつづく...