赤坂山からは少し北にある三国山に向けて高島トレイルを歩きます。
赤坂山は木がほとんど生えていませんが、あちらはかなり木が茂っています。
途中にある明王ノ禿。
右側は鋭く天を突く岩々が露出した荒々しい斜面になっていますが、
少し左側を巻くように歩き、明王ノ禿のてっぺんに出ると、ここもまた展望よし。
来た方向を振り返れば、なだらかな裾を広げる赤坂山とその先の稜線がきれいに見えます。
ここからはメタセコイヤ並木の全景もきれいに見えました。
2kmくらいはあるのかなぁ? 長いですね。
アオダモ。
サワフタギ。
明王ノ禿からさらに歩き、三国山分岐を左に入って、最後、やや急な登りを登って、三国山(876.1m)に到着。
赤坂山から1時間ちょっとでした。
三国山には赤坂山のような360°の眺望はありませんが、南東方向がよく見えました。
とはいえ、今日は少し霞んでいて、伊吹山や鈴鹿山脈ですらうっすらと見える程度。
もっと視界がよければ白山なんかも見えるんでしょうね。
さて、お目当てのサラサドウダンですが、明王ノ禿から三国山周辺で多く見られました。
葉の付け根からぶら下がるように咲くので、遠目にはそれほど目立ちませんが、近くで見るとチューリップを逆さにしたような形で、更紗模様に例えられる紅色の筋がまたなんともかわいらしい花です。
釣鐘形の花はいろいろありますが、サラサドウダンが一番好きです。
花弁の先だけほんのりと紅をさしたような花、
花弁の先の紅色のかなり濃い花、
全体的に紅色基調の花など、木によって花の色合いに個体差があり、自分好みの色柄の花を探すのも楽しいです。
真下から見ると、花の中に星が見えます。
サラサら光るお空の星よ。
更紗満点星とは、粋な和名を付けたものです。
更紗満天星とともに、紅満天星(ベニドウダン)もたくさん見られました。
こちらはサラサドウダンより少し小ぶりな花で、花弁の先が窄んでいて、縦に長く花が付きます。
こちらも紅色濃いもの、薄いものと、木によって差があります。
三国山からは高島トレイルをさらに歩き、黒河越へ。
途中、木道が敷かれた湿原っぽいところが少しありました。
このあたり、夏にはキンコウカがたくさん咲くそうです。
本日の野鳥、その2。
森の中の逆光でちょっとわかりづらいですが、オオルリ♀?
露出補正+1.7で改めて。
ちょっとスリムな体形、羽の色・模様、喉元の白、嘴の形...やはり、オオルリ♀っぽい。
♂のさえずりとはまた全然違う鳴き声でよく鳴いていました。
明王ノ禿から三国山を経て黒河越までの道は、登山道に枝を張り出した背の低い木が多く、何度も頭をぶつけるなど、ちょっと歩きづらい道でしたが、黒河越からマキノ高原までは広々とした林道歩き。
オオバキスミレ。
タツナミソウ。
坦々と林道を下り、マキノ高原に戻ったのは12時前。
今日は猛暑日を記録したところもあったほど暑い一日でしたが、朝早くから登ったため、山の上ではそれほど暑くはなく、快調に歩くことができました。
行きの高速料金は深夜割引で安くなったし、人や車のいないメタセコイヤ並木も見れたし、帰りの渋滞もましだったし、早起きはお得です。
下山後は、メタセコイヤ並木のところにあるマキノピックランドで、マキノ高原メタセコイヤ並木とセコイヤチョコレートのコラボ商品、メタセコイヤチョコレートを買って帰りました。
セコイヤチョコレート自体、子供の頃以来ですが、昔懐かしい甘ったるさのチョコレート菓子でした。
その他、新鮮野菜、琵琶湖特産の小鮎の天ぷら、えび豆なども買って帰りました。
そして、さらに今津の鳥中に寄って、湖西の北の方に来たら是非買ってみたかった”とんちゃん”も買って帰りました。
早速、ピックランドで買ったニンニクの芽と炒め合わせて食べてみました。
味付け鶏肉なので、そのまま野菜と炒め合わせるだけ。
赤味噌ベースのつけだれのコクとうま味が、鶏肉と野菜に絡んでうまいです。
100gで110円とか、めっちゃ安いし、これはまた近くに立ち寄ったら買って帰りたいですね。
赤坂山・三国山は、キャラクターになったり、温泉の名前になったりするほど、サラサドウダンがウリの山で、今日は存分に堪能できましたが、春夏秋冬、様々な花や景色が楽しめそうなので、また違う季節に訪れてみたいとも思いました。
よい山でした。