奈良県と三重県の県境、ベニバナヤマシャクヤクが見頃を迎えているという学能堂山に登ってきました。
この6月1日から阪神高速松原線の一部区間が3年間通行止めになるということで、奈良方面に行くのが不便になるのかなと思いきや、東大阪経由で行ってもほとんどロスを感じませんでした。
三多気の桜駐車場に車を停めて7時に出発。
一旦、伊勢本街道まで下り、伊勢本街道を挟んで対面にある学能堂山に登ります。
三多気の桜は、今はすっかり葉桜ですが、特に水田に映り込む桜がきれいなようなので、一度見頃に来てみたいと思っていますが、休日だと混雑するんでしょうかねえ。
ヤマボウシでも半夏生でもなく、マタタビ。
ウツギ。
登山口から林道をしばらく登って行くと、引き続き林道を行くか、左へ入って登山道を行くかの二択。
行きは林道、帰りは登山道にしました。
分岐に咲いていた(ヤマブキ?)ショウマ。
コアジサイ。
エゴノキ。
(オカ?)タツナミソウ。
イナモリソウ。
初見。
フタリシズカ。
林道の終点まで来ると、再び登山道と合流しますが、ここからは尾根まで杉林の急登を一気に300m近く登ります。
ここがこのコースの一番きついところです。
切り株仮面。
尾根(杉平峠)に到着。
なんとか、立ち止まらずに登り切れました。
あとは尾根道を800m歩くだけ。
尾根には杉林と広葉樹林が混在していました。
このあたり、野鳥の声がよく聞こえました。
ただ、カッコウが近くで鳴いていたので探したのですが、飛び去るところを一瞬見れただけで、写真は撮れませんでした。
そのカッコウかと思ったら、葉隠れカケス...
何かの実を啄んでいました。
最後また少しきつい登りを登って、関西百名山、学能堂山(1,021m)に到着。
今年初の1,000m超えは1時間50分の道程でした。
学能堂山は岳の洞とも呼ぶらしいです。
山頂は360度の眺望。
今日は曇り予報ですが、この時間はまだ薄雲が広がる程度で、周りの山はよく見えました。
南から西にかけては、学能堂山から尾根伝いに道がつながる三峰山が左奥に見え、関西のマッターホルン、高見山が右奥に見えます。
北西方向には、曽爾高原方面の山々。
北には三多気の桜の北にそびえる大洞山などが見えます。
東側には三重県方面の山も見えました。
(どれが何山なのかわからないので省略)
さて、お目当てのベニバナヤマシャクヤクですが、山頂から少し南に歩いた三重県側の斜面に咲いていました。
大群落という感じではなく、数株単位で固まって、点在している感じです。
ここの特徴なのか、今年の特徴なのかはわかりませんが、ここのベニバナヤマシャクヤクの花は少し小ぶりな印象。
でも、真っすぐに伸びた茎から、ぽこっ、ぽこっと生まれ、手のひらで包み込むような柔らかな曲線を維持しながら、ふっくらと淡いピンクの花が開く姿がなんとも品があり、またかわいらしくもあります。
で、中を覗くと、この鮮やかな赤い雄しべと黄色い雌しべのコントラストがとても印象的です。
ベニバナヤマシャクヤクは全国的に希少で、絶滅危惧種に指定されていますが、ここでは特に手厚く保護している様子はありませんでした。
今日もそうでしたが、この時期、この花を楽しみに学能堂山に登る登山者はとても多いようで、そんな登山者みなで大事に見守っているということですかね。
下山は、1時間15分ほど。
登山口あたりで見かけた鹿。
そういえば、ベニバナヤマシャクヤクは鹿の食害は大丈夫なのだろうか?
と帰って調べてみると、ベニバナヤマシャクヤクは鹿の忌避植物とのこと。
まず、その心配がないということは安心ですね。
下山時刻は11時。
今日もお昼ご飯を食べるまでもなく下山して、帰路につけたので、当麻寺の方を通って、柿の葉寿司と中将餅を買って帰りました。
中将餅、久しぶりでしたが、やっぱりめちゃうまいです。
私の中ではNo.1草餅です。