今週末も、天気がよく暖かいということで、また軽く山を歩いてきました。
今日は三草山です。兵庫県には三草山が2つありますが、加東市の三草山です。
山口登山口から登ります。
ここからだと4つの登山コースがあり、上り下りで違うコースを通って周回できるのが利点です。
きれいな駐車場と、東屋、トイレ、自販機などもあるので、三草山のメイン登山口ですね。
登山口にはこんな新聞記事も掲示されていました。
三草山は近本選手が社高校時代にトレーニングをした山なんですね。
あの俊足のルーツは三草山にあるのか。
今日は最もメジャーなコース、三草コースから登り、鹿野コースを下りるつもりで来たのですが、登山口の道標にこんな注意書きが...
でも、具体的な工事箇所を記した地図が書かれていないんですよねぇ。
不親切な注意書きです。
おそらく工事しているとしたら登山口近辺だと思われますが、山口登山口に戻って来る場合は鹿野コースの途中から分岐するため、鹿野コースの登山口近辺を工事しているのだとしたら影響はないし、そうではなく山口登山口の近辺を工事しているのだとしても、二通りの道があるので、どちらかは影響ないはず。
ということで、当初予定通りに歩いてみます。
歩き始めて10分しないうちに分岐に到着。
左が三草コースで、右がその他3コースですので、左へ。
三草コースは見晴らしのいい尾根歩きを楽しめますが、何箇所かこういう鎖がつけられた岩の急登があります。
ただ、鎖を使わなくても登れる程度です。
振り返ると登山口のそばにある昭和池が見えてきました。
三草山は、歴史的に三草山の戦いのあったところとして知られています。
三草山の戦いとは、平家追討を命じられた源義経率いる源氏軍が平家軍を打ち破った戦いで、有名な一ノ谷の戦いの前哨戦です。
とはいえ、三草山の山中で戦ったわけではなく、三草山の西の山麓に陣を張る平家軍を源氏軍が急襲したようです。
実際の戦場は、こちら、尾根の左側の山麓のどこかだと思います。
三草山の山頂(右奥)が見えてきました。
三草山山頂(423.9m)に到着。
今日は近本選手に刺激され、ちょっと張り切って登ってみましたが、50分かかりました。
案内板に書かれていましたが、三草山は山城跡でもあるんですね。源平合戦の後の時代ではありますが、赤松氏の城だったようです。
播磨には赤松氏の山城が多いです。
三草山城を示す別の石碑もありました。
源平合戦と三草山城のことが簡潔に書かれています。
そして、こちらは三草山神社。
山頂からは360°ではないですが、ほとんどの方向の眺望が楽しめました。
南東には六甲山系。
南には雄岡山(おっこさん)、雌岡山(めっこさん)。
その向こうには明石海峡大橋や淡路島が見えるらしいですが、今日は霞んでて見えません。
南西方向。
先週末に登った善防山、笠松山も見えています。
北西方向には笠形山から千ヶ峰あたりの山が見え、
北方向には丹波の山々。
こうして見ると、まだまだ登ったことのない山が多いです。
山頂のベンチで、ゆっくりお昼ご飯を食べて下山を開始。
古道コース、炭焼窯跡古道コースの分岐を立て続けにスルーして鹿野コースを進みます。
振り返って三草山。
こちらも開放感のある尾根歩きです。
途中、登山道から少し外れたところに天狗岩というビューポイントがあったので、ちょっと寄ってみました。
ただ、天狗岩までの道は足元がシダに覆われて不明瞭でちょっと道を間違えました。
登山道から分岐して少し進むとさらに道標のない分岐があり、どちらにもテープが巻かれていたので合流するのだろうと、まっすぐ進んでみたのですが、下りても下りてもそれらしき岩がないので、開けたところに出たところで振り返って見ると、だいぶ上に天狗岩が...
引きで見ることで天狗岩の天狗らしいところは見れましたが、この鹿野コースには道標のないわかりにくい分岐が何箇所もあり、地図をしっかり確認しないと道を間違えるので注意が必要です。
まあ、遭難するような山ではないですが。
天狗岩から登山道に戻り、しばらく歩くと立派な石鳥居が現れました。
三草山神社の鳥居のようです。
このコースが参道ということになるのでしょうか。
この鳥居をくぐって数メートルのところにも道標のないとても分かりにくい分岐が...
広い登山道を真っすぐ下ると鹿野登山口。右に折れてけもの道のような細く不明瞭な道を下ると山口登山口です。
急坂を下るとT字路に突き当たります。
ここも道標なしですが、左が鹿野登山口、右が山口登山口です。
右に折れます。
さて、注意書きにあった工事ですが、この先、鹿野登山口の方なのか、山口登山口の方なのか...
さらに少し歩くと、今度は道標のある分岐。
左前方に昭和池があり、その左を回って山口登山口に下山するか、右を回って、三草コースとの分岐を経由して山口登山口に下山するかですが、一旦、左を回ってみます。
工事で通れなかったら戻って右を回ります。
で、しばらく歩いて行くと、登山道でごく小規模な工事をやっていましたが、少し回り込めば通れたので、そのまま通過しました。
工事ってこれのことだったんですかねぇ?
まあ、すんなり下山できたのでよかったです。
昭和池から見る三草山。
三草コース、鹿野コースを周回するルートは、開放感のある尾根歩きが多く、気持ちのいい山歩きでした。
ただ、源平合戦で知られる山ですが、遠くから登りに来る山というよりは、地元の人が習慣的に登る山なんでしょうね。
ぐるっと周回して2時間~3時間程度の手軽な低山ですが、コースによっては道標のないわかりにくい分岐が多く、道を間違えやすい点は要注意です。
今日はついつい横着して、時計にルートをセットしてこなかったのですが、こういう低山こそルートナビが必要なのかも。
低山だからと舐めてはいけませんね。