約20年ぶりにアウトドア用の時計を買い替えました。
今まで使っていたのは右の SUUNTO VECTOR。
1998年に販売を開始したモデルということなので、おそらく、初期のモデルかと思います。
当時、雑誌で見て、防水・耐水性と、気圧・高度が計れてコンパスもついているという機能性と、このデザインに一目惚れして購入した覚えがありますが、ロゴなどが剥げ落ちていたり、バックライトがダメになっていたり、一度ベルトが切れて交換したりということはありますが、その他は液晶の表示も明瞭で、機能的にも全く問題なく動いており、デザインにも飽きることなく、約20年間使い続けてきました。
製品自体も、2015年まで製造され、製造終了となった今でも根強い人気がある、まさに”名機”と呼ぶにふさわしいモデルになりましたので、いいモノに出会い長年使い続けてこれてよかったなとしみじみ思っています。
ということで、時計を買い替えるなんてことは全く考えていなかったのですが、たまたま、YAMA HACKか何かのレビュー記事を見て、急にほしくなって購入したのが、左の SUUNTO 9 PEAK です。
"最も薄く・小さく、頑丈でハイスペック、そして革新的なデザイン"
"SUUNTOブランド85年の歴史史上最高傑作"と、メーカー自身が豪語する新製品ですが、これはいわゆるスマートウォッチというやつですね。
なんせ、今まで使っていたのが、VECTORなので、個人的には隔世の感があります。
ボディーの材質がチタンとステンレスの2モデルありましたが、より軽くて丈夫なチタン製を購入。
購入後、1ヶ月ほど使ってみましたが、特に期待していた登山のサポート機能がとにかく充実していて満足しています。
VECTORでは、高度計を見て「山頂まであと標高差100mか。あとひと頑張り!」などと自分を励ましたりするだけでも満足していましたが、9 PEAKは当然のごとくGPS内臓ですので、スタートから歩いた距離、時間、ペースはもちろん、あらかじめルートを設定しておけばルート全体のアップダウンと現在位置も確認できますし、ナビゲーションも可能です。
ナビゲーションの画面は上の写真の右の画面で、地図を表示するのではなく、設定ルート、歩いてきた軌跡、進行方向だけを確認できるシンプルなものですが、いちいち地図やスマホを出したりせずに確認したいときにさっと確認できるし、見ていなくてもルートを外れると音と振動で知らせてくれるので、とても便利です。
ルートは、YAMAPでもヤマレコでもなんでもいいので、作成・取得したルートのGPXデータをスマホにダウンロードし、Sunnto Appに取り込み、ウォッチと同期することで利用することができます。
山行中に取得したデータはロギングされ、Suunto Appに自動連携されるため、アプリの画面上で詳細を確認することができます。
そのデータのなんとまあ細かいこと。
GPSや気圧計に基づいた距離、速度、高度などのデータのみならず、心拍数に基づいた運動強度のデータも取れますし、その推移が地図と連動したグラフで見れるので、山行を詳細に振り返ることができます。
また、山行記録には、写真やコメントを追加することもできるので、ちょっとした日記のようにも管理できますし、シェアすることもできるようです。
ただ、こうしたSNS的な機能は、YAMAPなどのスマホの登山アプリの方が圧倒的に充実していると思いますので、何を重視するかで使い分けですかね。
私は日記的な山行記録は観光や散策と同列でブログにまとめているため、ウォッチが合っているように思います。
いや、しかし、これは思った以上に楽しい時計ですね。どんどん歩きに行きたくなってしまいます。
登山だけでなく、ウォーキングなど様々なアクティビティで利用できますし、寝る前に着けておくと睡眠データも記録してくれるので、風呂に入るとき以外はずっと着けていてもいいくらいです。
そうなると、VECTORは?となりますが、こちらはこちらで依然として愛着がありますので、アクティビティ以外のシーンで利用し続けていこうかと思っています。