いくつか行きたいお店があったので久しぶりに京都に行ってきました。
ついでに紅葉も観ようと、まだ行ったことのない一乗寺、修学院エリアに行ってみました。
まずは圓光寺。
この時期は紅葉特別拝観ということで、混雑緩和のため時間ごとの事前予約制となっています。
コロナが落ち着いているとはいえ、人が少ないのはいいですね。写真も撮りやすいし。
ということで、午前9時に予約して行ってみました。
今朝もよく冷え込んだようで、日陰の落葉や苔には霜が。
まず、入って目を引くのは奔龍庭という現代のお庭。
白砂を雲海に見立て、天空を奔る龍を石組みで表現しているそうです。
重森三玲作庭のお庭を彷彿とさせますが、さらに前衛的で躍動感があります。
圓光寺と言えば、庭園の額縁紅葉が有名のよう。
まずは、奔龍庭の前にある瑞雲閣から見る額縁紅葉。
瑞雲閣入口の格子窓からの額縁紅葉。
瑞雲閣の展示室では、円山応挙の雨竹風竹図屏風などの所蔵文化財も見ることができました。
そして、本堂から見る十牛之庭の額縁紅葉。
いい眺めですが、どうなんでしょう。
色づきがあまりよくないのか、光の加減がよくないのか、赤く染まる感じにはなっていないですね。
でも、時間が止まったような静謐な心地よい空間です。
参拝客のみなさん、ここの紅葉の楽しみ方をよくご存じのようで、広縁まで出ることなく、座敷の一番奥に一列に並んで静かにこの眺めを楽しんでいらっしゃいました。
手水鉢...ですが、水琴窟になっているそうです。
朝露に濡れるモミジ。
圓光寺の紅葉の魅力は、額縁紅葉ともう一つは散りもみじ。
このところ、冷え込む日が続いたせいか、紅葉はピークを過ぎていましたが、赤い絨毯を敷き詰めたような散りもみじが圧巻でした。
散ってまもないのか、色もとても鮮やかです。
わらべ地蔵もうっとり。
ちょうどいいタイミングで来れたようでよかったです。
十牛之庭の奥にある応挙竹林。
赤や黄に染まる庭からスッと視線をそらして見上げると、青さが目に眩しい。
圓光寺は元々、徳川家康が伏見に学校として建立した寺で、その後、この地に移ってきたそうです。
境内裏の高台に上がると、家康公の墓碑と、家康公の歯が埋葬されているという東照宮がありました。
さらにその先からは圓光寺境内と洛北や愛宕山の景色が望めました。
圓光寺の紅葉特別拝観は通常の拝観料+500円の1,000円。
これをどう見るかは人それぞれですが、数多ある京都のお寺さんですから、ゆったりと紅葉を観たい人向けにこういう選択肢があってもいいんじゃないでしょうか。
続いて、すぐ近くにある詩仙堂にも寄ってみました。
こちらのお庭はまた圓光寺とはまた趣が異なます。
予約不要でけっこう人が多かったです。
人口密度、倍以上かな。
でも、土日よりはましだったのだろうと思います。
こちらも紅葉はピーク過ぎ。
切り取れば、鮮やかなところもありましたが、
どちらかというと散りもみじの方がきれいでした。
ここにもわらべ地蔵。ペアで。
特に掃き清められた白砂の上に散りばめられた散りもみじが印象的でした。
圓光寺、詩仙堂で紅葉を鑑賞した後は、一乗寺の駅の方に戻り、恵文社に立ち寄りました。
趣のある店構えで、本のカテゴリや体裁で明確に分け過ぎない、けれども何らかのテーマで緩やかにつながっている書棚づくりも独特で、特に目的もなく書棚を目で追っていくと、いろいろな発見があります。
だいぶついて行けてないと思うんですが、こんな本揃えてみたんやけどどうよと、知性を試されているような気もして、楽しいです。
今日は文庫本を2冊購入。あと、何冊か気になった本を自分のチェックリストに入れておきました。
そのあとは、出町柳に戻り、出町ふたばは大行列のためスルーして、京都御苑の一部をさらっと通り抜け。
お気に入りの学習院発祥の地のイチョウは、適度に散って黄色い絨毯が敷き詰められていて今年も見事でした。
モミジもところどころきれいでした。
今日はお昼をどこで何を食べるか特に考えずに来たのですが、寺町通を歩いていると京都の老舗喫茶店のひとつ、スマート珈琲店があり、ランチをやっていたので入ってみました。
1Fが喫茶、2Fがランチのようですが、2Fは洋食屋さんのテーブルセッティングで広々快適でした。
スマートランチはメインディッシュ2品を選ぶシステムですが、人気の組み合わせ(?)のハンバーグとエビフライを選択。
本格的な洋食屋さんの味、コーヒーも京都らしい(?)しっかりとした味わいでとてもおいしかったです。
土日だと行列しそうですが、今度は喫茶でたまごサンドやホットケーキなんかも食べてみたいですね。
今日は朝は冷え込みましたが、天気がよく風も穏やかでぶらぶら歩くにはちょうどよく、行きたかった所、気になっていた所を何ヶ所も回れて充実した1日になりました。
平日休みの京都はいいですね。