後山は意外にも思えますが岡山県最高峰なんですね。
そういえば、蒜山は1200mちょっとだし、大山はギリギリ岡山県にはかからないのか...
右にはちょっとわかりにくいですが、板馬見山とあります。
兵庫県側、宍粟の方ではこのように呼ぶようで、外にも地区によっては行者山、寺谷山などとも呼ぶようです。
駒の尾山から稜線を歩いてくるとそういう雰囲気は全くありませんが、この山は役小角が開いた修験の山のようで、兵庫県側には西大峰教雲山行者道という行者道があり、岡山県側には今なお女人禁制の道仙寺奥之院行者参道があるようです。
後山山頂からの景色。
南西方向は、美作方面。
東には千種川を挟んで向かい合う山々。
そこから少し北寄りに目を向けると、三室山があり、その左奥には氷ノ山が見えます。
氷ノ山アップ。
けっこう近いです。
西側には手前に船木山、右奥に駒の尾山。
駒の尾山のはるか向こうにはうっすらと大山も見えています。
後山の山頂は狭く、腰を下ろして落ち着けるようなところでもなかったので、景色を楽しんだら下山します。
兵庫県側の大甑山に下るコースの標識。
「(平成之)大馬鹿門」ねぇ...
後山までだとちょっと歩き足りなさはありますが、小ネタのために往復する気にもなれないので折り返します。
いい稜線ですねぇ。
今日はちょっと雲が多く、真っ青な空は見れませんでしたが、風が穏やかで心地いい稜線歩きが楽しめました。
行きには気づきませんでしたが、稜線にはところどころ、カラマツの紅葉のきれいな場所がありました。
日が差し込み、輝くブナの紅葉。
もう一週早ければ、こういうブナがもっとたくさんあってもっと輝いていたでしょうね。
ミドル、ロング...
ミドル、ヤングとも取れますな。
今日のルートでは、ロングはwrongでもあるか...
トレランの標識でしばしひとり大喜利状態。
何にせよ私は「ミドル」で。
駒の尾山からの下り、登山道から少し離れたところにきれいに紅葉したカエデがあったので近寄ってみました。
コミネカエデかな?
下山は少しゆっくり目に歩いたので1時間40分。
トータルで標準コースタイム4時間55分のところを、休憩込み3時間50分の楽々山行でした。
お昼過ぎに下山できたので、結局お昼は道の駅「あわくらんど」のレストランで食べることに。
ジビエ推しだったので、猪カツ定食をいただきました。
豚肉のように食用に洗練されたお肉ではなく、スジが多く、硬かったですが、こういうお肉、好きです。
道の駅の向かいの公園の紅葉。
紅葉はどんどん下りてきており、もうこれからは低山の紅葉ですね。
昼食後はまだ時間が早かったので、ベルピール自然公園という公園から20分くらいで登れるらしいので、日名倉山にも寄ってみました。
うう、シミュラクラ現象...
「リュバンベールの鐘」と名付けられた日本最大級のスウィングベルを備える鐘楼です。
ここからはさっき歩いてきた後山から駒の尾山への稜線がきれいに見えました。
鐘楼の背後の山が日名倉山。
ベルピールホールという建物の右に登山口があるので、ここから登ります。
18分で日名倉山山頂(1047m)に到着。
誰もいません。
後山から駒の尾山にかけての景色は、ベルピール自然公園から見た方がきれいでした。
西の方、写真左の木の左奥には日本三百名山の那岐山が見えます。
下りは12分。往復30分のお手軽登山でした。
上から見ると、鐘楼がウインクしています。
ベルピール自然公園で標高は850mくらいですが、今はこれくらいの標高の方が紅葉がきれいですね。
駒の尾山、後山は紅葉ピークは過ぎていましたが、ブナを中心とした自然林が美しく、駒の尾登山口からだと体力的にもきついところはなく、おいしい稜線歩きを楽しめるのでとてもいい山ですね。
やはり、新緑、紅葉シーズンがベストだと思うので、今度は新緑の頃に訪れてみたいです。