高野七口(京大坂道)からの高野三山散策(2) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

京大坂道を歩いてたどり着いた高野山。

 

今日はこれから高野三山を巡ろうと思っていますが、その前に壇上伽藍をさらっと歩いてみます。

 

 

 

まずは蛇腹路の紅葉。

 

 

 

やっぱりここの紅葉はすごいですね。

 

 

 

そして東塔前の紅葉。

 

 

 

大塔。色鮮やかです。

 

 

 

前に来たときは完成前だった中門。

 

しっかり完成していました。

 

 

 

高野山のメインストリート沿いの紅葉も鮮やか。

 

(あえて上向きに撮っていますが、この下は人通りも多く、車も大渋滞でした。)

 

 

 

前来た時よりも一週早いのでイチョウはまだ青みが残っています。

 

その他の木々の紅葉もほとんど散っておらず、まだしばらくは見頃を楽しめそうです。

 

 

 

金剛峯寺。

 

 

 

奥之院一の橋前の紅葉。

 

 

 

奥之院に向かって参道を歩きます。

 

 

 

杉の巨樹が立ち並ぶ石畳の道。かなり長いです。

 

 

 

参道の左右には多くの墓が並びます。

 

戦国武将の墓所も多数あり。

 

こちらは武田信玄。

 

 

 

そしてこちらは上杉謙信。

 

墓のスタイルに違いこそあれ、覇を競ったライバルもここでは共に等しく祀られています。

 

 

 

今日の高野山は紅葉見頃の祝日ということで、人がとても多く、弘法大師御廟の前には長蛇の列ができていたので、お参りできず。

 

 

 

時刻は13時。

 

そろそろ高野三山に向かわないと暗くなってしまいますので先を急ぎます。

 

 

 

奥之院から一歩外に出ると人影皆無。

 

急に静かな山歩きになります。

 

まずは、魔尼峠(奥之院峠)を経由して、魔尼山へ。

 

 

 

魔尼峠の手前からけっこうな急登が続きましたが、奥之院から30分で魔尼山(1004m)に到着。

 

眺望はありません。

 

 

 

そして、尾根伝いに歩き、黒河峠を経て、

 

 

 

また最後急登を登って楊柳山(1009m)に到着。

 

楊柳山は高野三山で最も高く、関西百名山、日本百低山などに選ばれています。

 

 

 

ここまでなかなか落ち着いて昼食を摂れる場所がなかったのですが、ここでようやく遅めの昼ごはん。

 

今日のお昼は高野山の通り沿いの小倉屋で買ってきた笹の葉すしです。

 

柿の葉寿司のようなお寿司ですが、エビ、しいたけという具が珍しく、おいしかったです。

 

 

 

そして、おやつはかさ國で買ってきた朝生菓子の数々。

 

左から草もち、焼きもち、くるみ餅。

 

ここの朝生菓子はどれもおいしいんですが、特にくるみ餅が好きなんですよね。

 

高野山に来たら絶対外せません。

 

 

 

楊柳山の山頂も眺望はありませんでしたが、頭上の紅葉が見事でした。

 

 

 

楊柳山からは少し長い下り。

 

粉撞峠で高野七口の一つ、高野参詣道黒河道に合流します。

 

 

 

黒河道をしばらく歩くと一本杉があります。

 

かなり低いところからも枝を張る立派な大杉です。

 

なんだか、しゃべりだしそうな雰囲気すら感じます。

 

 

 

そして、高野三山最後の一座、転軸山(911m)に到着。

 

ここも眺望はなし。

 

 

 

高野三山を巡った後は、奥之院、中の橋に戻ります。

 

その途中、高野山とは思えぬススキの草原に出ました。

 

高野山には和歌山県唯一のスキー場があると聞いたことがありますが、ここのようです。

 

ちょうどススキが見頃で秋らしいいい風景です。

 

奥之院の参道から中之橋霊園方面に少し歩けばこの風景。

 

この季節、人の多い高野山でもここまで来る人はごくわずかなようですが、ここは穴場ですね。

 

 

 

高野三山巡りの道中、まったく眺望がありませんでしたが、ここからは霊園越しに転軸山の姿をかろうじて見ることができました。

 

 

 

奥之院の参道まで戻ってきました。

 

高野三山巡りの所要時間は2時間40分でした。

 

今日は京大坂道と高野三山、計20km以上、累計標高差1400mほどと、よく歩きましたので、ここで歩きは終了。

 

帰りは普通にバス、ケーブル、電車を利用させていただきました。

 

 

 

高野三山巡りは、道中も山頂も眺望がなく、歩いていて楽しいという道ではありませんでした。

 

ですが、折り重なる山々に囲まれた狭隘な土地に開かれた高野山を蓮の花に例えると、壇上伽藍を中心とする部分が蓮台で、周囲の峰々は蓮の花弁となり、女人禁制だった時代には女性信者はこれら八葉蓮華の峰々と各入口に建てられた女人堂を巡る女人高野道をたどって高野山参詣としたとのこと。

 

この八葉の峰のうち、弘法大師御廟を包み込むようにそびえる魔尼山、楊柳山、転軸山が高野三山と呼ばれているわけですが、いい悪いはともかくそういう女人禁制の文化があったこと、そして三山を巡ることでその雰囲気を多少なりとも肌で感じられたことは、文化の日にいい学びになりました。

 

そして、きれいな紅葉も見れて、美味しいものも食べれた高野山。

 

今度は高野七口の別の参詣道や女人高野道の残りの区間など、また違う道を歩いてみたいと思います。