谷川岳に登った後、渋川まで南下して宿泊し、翌10月5日。
今日も引き続き晴れ。
今日は帰る日ですが、榛名山がきれいに見えているのでちょっと登ってから帰ることにしました。
榛名山はカルデラ湖である榛名湖を囲むようにいくつものピークが連なる山ですが、全部回るわけにもいかないので、最高峰の掃部ヶ岳に登ることにしました。
榛名湖沿いの最も近い駐車場からは往復2時間弱のお手軽コース。
途中まで直登コースと車道をぐるっと迂回していくコースがありましたが、迂回コースの方がコースタイムが短かったので、そちらから。
道標が立入禁止の方を指していますがいいんですよね。
登山道に入ってほどなく、十字路に差し掛かりました。
この近くに硯岩というビューポイントがあるので寄ってみます。
急登を登ること3分ほどで硯岩に到着。
岩の上に立つと、榛名湖越しに榛名富士の端正な姿が見えます。
湖の周りにはこんな風にいくつものピークが連なっています。
一日掛ければ、全部は無理でも湖畔の風景を楽しみながら、多くのピークハントが楽しめそうですね。
硯岩から十字路に戻り、山頂へ。
長い丸太の階段が続きます。
けっこうな斜度でなかなかしんどいのですが、それ以上に厄介なのは、土がかなり流れ出していて丸太が浮いていて歩きづらいこと。
途中で気づいたのですが、階段のすぐ横にも笹薮に覆われた道があって、そちらを通れば楽に歩けました。
ただ、笹薮の下に段差や木の根っこが隠れているので、躓かないよう注意が必要です。
登山口から硯岩経由で1時間で日本二百名山榛名山の最高峰、掃部ヶ岳(1,449m)に到着。
掃部ヶ岳山頂からは南側の眺望が開けていました。
今日はかなり霞んでいますが、浅間山からうっすらと八ヶ岳連峰が見えます。
さらに左を見れば、手前に妙義山、奥に奥秩父の山々。
山頂からは榛名湖は見えませんでしたが、下山途中からよく見えました。
トリカブト。
下山は十字路から直登コースを下り、山頂からわずか30分でした。
登山口から振り返る硯岩。
いくつもの岩が突き立つように並んでいます。
こんなふうになっていたんですね。
榛名湖畔から眺める榛名富士。
ご当地富士には登りたくなってしまいますよね。
歩いて登っても45分ほどのようですが、榛名富士にはロープウェイがあるので、お金を落としていこうと、利用させていただきました。
さぞかし眺めがいいのだろうと期待していたのですが、バーンと榛名湖が見えるわけではないんですね。
今日は上空に薄雲が流れてきがちで、晴れたり曇ったり。
遠くもちょっと霞んでいて、もうひとつな眺望でした。
ただ、奥秩父の山々の向こうにうっすらと富士山の姿が確認できました。
少し歩いて山頂を目指します。
山頂には富士山神社がありました。
ちょっとチープ。
山頂からは赤城山方面ですかねぇ、少し見えましたが、木々に遮られてイマイチな眺望でした。
榛名富士から下山した後は、天神峠を越えて、榛名山の南側に少し下って榛名神社に寄ってみました。
歴史のある神社のようです。
随神門をくぐって沢沿いの参道をしばらく登って行くと三重塔。
今にもずり落ちてきそうな岩。
このあたりから参道の左側はずっと断崖になっていました。
国指定天然記念物矢立杉。
武田信玄が箕輪城攻略の際にみぎり参拝矢を立てて祈願したと伝えられるそうです。
そういえば箕輪城は榛名山の山麓にあったんですよね。
いつか訪れてみたいと思います。
随神門から15分ほどで、御姿岩に寄り添うように立つ本殿に到着。
建築様式の異なる拝殿・幣殿・本社が連なった複合建築。
拝殿は権現造と呼ばれる寺社建築の様式を取り入れた建築で、複雑な装飾が豪華に見せています。
境内では双龍門など、いくつかの建物が改修中のようで、この額殿は塗り直されたばかりでピカピカに輝いていました。
本社の後ろにそびえる御姿岩。
絶妙なバランスで頭が乗っかっているかのような形です。
本社と接している部分に洞窟があり、そこに御神体が祀られているそうです。
くびれたところに大麻(大幣)でしょうか、祀られていますが、あそこまで登れるのでしょうか?
よく知らずに何となく気になって立ち寄ってみただけの榛名神社ですが、御姿岩をはじめ、そこに至るまでの参道の雰囲気、奇岩、巨岩、巨木、そして歴史ある建築物と、心洗われるような素敵な空間でした。
平日にもかかわらず、けっこうな人が訪れていましたが、どうも関東屈指のパワースポットのようですね。
門前のお店で、群馬名物の焼きまんじゅうを発見。
これはうまいですね、焼いて香ばしくなった味噌だれの香りとうま味がたまりません。
おもしろかったのはその食感。
まんじゅうだってのに、このフォルムから五平餅やみたらし団子の感覚でかぶりついてしまい、驚いてしまいました。
いや、だからまんじゅうですって...
長さ20センチくらいですかね。けっこう大きな串ですが、まんじゅう生地ゆえに軽く食べれてしまいます。
群馬って、たいして食べたいものがないなと思っていましたが、ひとつおいしいものを見つけました。
私はまだまだ群馬を知らない...