7月20日 午前8時。
見晴から山ノ鼻まで尾瀬ヶ原を歩いてきて、その足で、至仏山に登ります。
今は快晴ですが、今日は午後から雨予報なので、13時下山を目標に歩きます。
山ノ鼻から尾瀬植物研究見本園を周回する木道から分かれると登りが始まります。
山ノ鼻から至仏山への登山道は植生保護のため上り専用となっています。
ほぼ直登ルートで、緩むことのない登りが続きます。
昨日午後の雨のせいか、登山道が水の通り道にもなっているようで、滑りやすいので注意しながら登ります。
ミヤマダイモンジソウ。
トリアシショウマ...かな?
ミネウスユキソウ。
登り始めて40分もしないうちに森林限界に到達。
視界が広がってきました。
マルバシモツケかなと思ったら、イワシモツケだそうです。
葉の縁の鋸歯のあるなしの違いなのだとか。
森林限界を越え、振り返ると尾瀬ヶ原とその向こうに燧ヶ岳が見えてきました。
尾瀬ヶ原の広大さと燧ケ岳の雄大さ。
至仏山からの眺望といえば、やはりこの景色ですね。
至仏山は滑りやすい蛇紋岩の山。
この辺りからがその核心部といいますか、登山道の最も登りづらいところになります。
水が流れ、濡れているところもあるので、注意しながら登ります。
時々、尾瀬ヶ原を振り返りながら登ります。
このあと、山頂までずっと見られた景色ですが、山頂よりもこのあたりの方がいい眺めでした。
山ノ鼻から1時間10分ほどで、山頂との中間地点に到着。
順調ですが、蛇紋岩の滑りやすさと、暑さで、少しペースが落ちてきました。
鎖場もあります。
昨秋に登った早池峰山も蛇紋岩の山でしたが、至仏山の方が登りづらいです。
途中から木の階段が増えてきますが、これがまた意外ときつい。
このあたりから、高山植物が多く見られるようになってきました。
ヨツバシオガマ。
クルマユリ。
イブキジャコウソウ。
シュロソウの仲間、ムラサキタカネアオヤギソウ。
ホソバヒナウスユキソウ。
至仏山で一番観たかった花。
でも、今日の高山植物観察はかなり雑。
パッと目についた花を構図にもこだわらず写真に収めていきました。
標高2,100mあたり。
高天ヶ原というテラスベンチのあるあたりからはやや緩やかに。
ホソバツメクサとホソバヒナウスユキソウの細葉コンビ。
ジョウシュウアズマギク。
このあたり、地肌が露出したところはこのような感じで、こういう場所を好む花が咲いているのですが、
このように緑の濃いところにはまた違う花が咲いています。
コバイケイソウ。
イワイチョウ。
湿原の花のイメージですが、こんなところでも育つのですね。
至仏山(2,228m)の山頂に到着。
山ノ鼻から2時間40分でした。
(2)へつづく...