7月19日、尾瀬・奥日光遠征の2日目は尾瀬に入ります。
尾瀬には入山口がいくつかありますが、はじめての尾瀬の場合、鳩待峠から入るのが普通かと思います。
が、この時期見頃を迎える大江湿原のニッコウキスゲが見たかったので、大清水から尾瀬入りすることにしました。
尾瀬戸倉の駐車場に前日のうちに入り、朝一番の路線バスで大清水まで行き、乗合バスに乗り換えて一ノ瀬休憩所に9時15分頃に到着。
早速、林道のその先へと歩き出します。
出だしは沢沿いの道をゆるゆると登って行きます。
ところどころ、じゅくじゅくしていますが、よく整備された道です。
岩清水。
この手前辺りからちょっときつい登りになり、十二曲がりというつづら折りの道を登って行きます。
終始樹林帯の中で眺望が乏しい道でしたが、十二曲がりを登り切ったあたりでは樹間から赤城山が見えました。
富士山が見えることもあるそうです。
道は再び緩やかになり、木道となります。
いい雰囲気の道です。
三平峠(1758m)に到着。
一ノ瀬休憩所から300mちょっと登って、ここが今日の最高地点。
乗合バスはありがたいですね。
大清水からだと標高差+200mちょっと、所要時間+1時間弱なので、だいぶ楽させてもらいました。
三平峠からは一気に下って、尾瀬沼のほとりへ。
尾瀬沼山荘。
尾瀬沼を周回する遊歩道を大江湿原の方に向けて歩きます。
左を見ると尾瀬沼越しに燧ヶ岳。
青い空、白い雲、緑眩しく、まさに夏色。
右手の木もアクセントになっていい景色です。
尾瀬沼と燧ケ岳を眺めながら歩いて行くと、長蔵小屋の前に到着。
趣のある建物。いつか泊まってみたい山小屋の一つです。
小屋の前にはヒメサユリが咲いていました。
新しくなったばかりの尾瀬沼ビジターセンターで少し勉強してから、大江湿原へ。
ニッコウキスゲはどうでしょうか?
湿原に入ってすぐ、尾瀬看板の周囲によく咲いていました。
が、思ったよりも花の密度が低いような。
大江湿原の奥、沼山峠方面に進んでみます。
この辺りも少し密度濃いめかな?
花の状態を見る限りはほぼピークのようです。
この時期はニッコウキスゲが目を引きますが、ほかにも色々な花が咲いていました。
カラマツソウ。
ハクサンチドリ。
サワラン。
ヒオウギアヤメ。
ニッコウキスゲは木道沿いに多く、木道から離れたところでは少ない印象です。
ズームで遠近感を圧縮してみました。
ニッコウキスゲはおいしいらしく、近年、シカの食害が深刻なようですが、木道の近くにはあまりシカが寄ってこないとか、逆に人の手による植生の保護が奥の方まで届かないとか、このニッコウキスゲの分布には何か理由があるんでしょうね。
尾瀬沼から沼山峠までの中間点辺り、小淵沢田代分岐。
この先はもうあまりニッコウキスゲはなさそうなので、ここで引き返します。
初夏の大江湿原を彩るワタスゲは、もう最終盤でしたが、分岐を折れて少し入ったところにたくさんありました。
大江湿原と尾瀬沼と三本杉。
これもいい景色です。
お昼を過ぎていつのまにか上空にかなり雲が多くなってきました。
今日の午後はひと雨来そうなので、そろそろ今日の宿泊地、見晴に向かいたいと思います。
(2)へつづく...