10月31日。
いつもは一座日帰りの鈴鹿の山ですが、今回は前日の御在所岳・鎌ヶ岳に続いて、御池岳にも登ってみました。
前夜は簡易パーキングふじわらで車中泊。
この日は土曜日ということで混雑を警戒し、午前6時に鞍掛トンネル東口の駐車場へ。
まだ4、5台しか止まっておらず余裕でしたが、7時前には満車になりました。
満車になった場合、少し下にあるもう一つの駐車スペースに止めるか路駐になるようです。
鞍掛トンネル東口から御池岳に登る場合は、一旦車道を15分ほど下って、コグルミ谷から登って、御池岳、鈴北岳、鞍掛峠を周回するのが定番コースのようですので、それに倣います。
コグルミ谷登山口。
ヘアピンカーブの先っちょ、駐車場もトイレもないところですが、登山届のポストがしっかり設置されています。
登り始めて間もなく、おお、石灰岩がゴロゴロしてますねぇ。
御池岳も藤原岳などと同じく石灰岩の山のようです。
コグルミ谷は沢ですがほとんど涸れていました。
普段の水量だとこの石灰岩の下を流れるのでしょうね。
沢沿いを標高差400mほど登り、緩やかな尾根、六合目、天ヶ平に出ました。
ここからやや明るい広葉樹の森の中を歩いていきます。
ぼちぼち紅葉もしています。
目の前にひときわ鮮やかに輝く木。
オオイタヤメイゲツのようです。
橙から朱へのグラデーションがまるで燃え盛る炎のよう。
今の流行りに乗っかって例えるなら、煉獄さんのようですね。
八合目を過ぎると苔に覆われた石が一面に広がる場所が。
これもいい雰囲気。昨年歩いた北八ヶ岳を思い出します。
御池岳のこのあたりにはシマリスが居るらしく、六合目からずっとあたりを注意深く見まわしながら、ゆっくりと歩いてきたのですが、この日は出会うことはできませんでした。
見上げれば、今度は黄から橙へのグラデーションの紅葉。
ブナのようです。
この日もゆっくり歩いて、コグルミ谷登山口から2時間で山頂に到着。
御池岳(1247m)。鈴鹿山脈最高峰です。
この日は見渡す限り雲のない超快晴。
見えるべき山が全部見えました。
まずは近くて大きく見えるのは伊吹山。
そしてひときわ目を引いたのは雪をまとった白山。
110kmほど離れていますが、かなりきれいに見えました。
あとは、御嶽山、乗鞍岳、恵那山、中央アルプス、南アルプス、そして北アルプス。
ぼんやりとですが、槍ヶ岳や穂高岳も見えましたし、後立山連峰の方までも見えていました。
さすがに富士山までは見えませんでしたが、パーフェクト・スカイ、パーフェクトな眺望です。
ただ、御池岳山頂は木も茂っているので、360度の眺望があるわけではありません。
山頂を踏んだ後は、各方面の眺望を楽しみながら、山頂部を周遊します。
まずは山頂の南側、山頂部の台地の縁にある天狗岩というビュースポットへ。
進む先には鈴鹿山脈の山々が広がります。
天狗の鼻の先と、その先に鈴鹿の山々。
左手前から竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳など。
西には琵琶湖と、その向こう側に比良山系もよく見えました。
琵琶湖も御在所から見るよりも近くに感じます。
そして、天狗岩の少し東側、もう一つのビュースポット、ボタンブチへ。
途中から振り返る天狗岩。
ボタンブチ。
天狗岩からの眺めとそう変わりませんが、腰掛けてゆっくりと景色を楽しむにはこちらのほうがいいかな。
遠くの景色もいいですが、左手の斜面や、眼下には紅葉も見られました。
御在所と同様、こちらも1000mくらいまで紅葉が下りているようです。
天狗岩、ボタンブチで景色を楽しんだ後は、その背後に広がる緩やかな草原の斜面を歩いて行きます。
御池岳の山頂部は比較的平らな台地になっており、テーブルランドと呼ばれています。
藤原岳の山頂部もそんな感じですが、またちょっと雰囲気が違いますね。
天気も良く、風も穏やかでとても心地よいです。
足元を見るといろいろおもしろいものもあります。
もふもふな苔の海。
ミニチュアのような盆栽のような木。
そして奥の平というビュースポットに到着。
奥の平のシンボルツリー。
フォトジェニックです。
シンボルツリーの背後には、左手前に霊仙山、右奥に伊吹山がきれいに見えます。
また、奥の平は東に張り出しており、伊勢湾から濃尾平野がよく見えました。
それにしてもいい天気です。
トンビも気持ちよさそうに滑空しています。
(2)へつづく...