秋の東北登山遠征(3) 三ツ石山~小畚山 | Archive Redo Blog

Archive Redo Blog

DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

9月30日。

 

秋の東北登山遠征3座目は、本州で最も早く紅葉する山として知られている三ツ石山。

 

岩手山、早池峰山という日本百名山2座を差し置いて、今回の遠征の第一目的としていた山です。

 

裏岩手縦走路上にある三ツ石山への登山ルートは、南側の奥産道網張ゲートか、北側の松川温泉から登るが一般的ですが、この日は夕方の飛行機で帰るため、最も短時間で登れて、かつ、帰りやすい奥産道網張ゲートから登ることにしました。

 

朝5時に盛岡市内のホテルをチェックアウトし、6時に到着。

 

ここは駐車スペースがせいぜい20~30台程度と少なく、ゲートのそばに停められるかどうかが心配だったのですが、あともう数台程度というところで、辛うじて停めることができました。
 

さすが、この時期人気の三ツ石山ですね。

 

ここに停められなかったら、だいぶ下の駐車スペースに停めなければならず、かなりのタイムロスになっていたため、まずはほっとしました。

 

 

サンドイッチとコーヒーで朝食を摂り、ゆっくり準備をして6時25分に出発。

 

ゲートから登山口までは舗装路を歩き、35分ほどで本当の登山口に到着。

 

ここから山に入ります。

 

 

三ツ石山までの道はかなり泥濘化するらしく、ちょっと心配していたのですが、ここ2日ほどいい天気で、先人たちがしっかりと踏み固めてくれていたため、泥んこになることなく登ることができました。

 

 

登山口から40分ほどで三ツ石山荘に到着。

 

 

三ツ石湿原越しに望む三ツ石山。

 

 

ここからだとササが目立ち、それほどすごい紅葉には見えないのですが...

 

 

三ツ石山へ続く登山道を登って行くと、

 

 

おお!すごい!

 

いきなり、こんな紅葉が現れます。

 

中央のこんもりしたところが三ツ石山の山頂です。

 

 

三ツ石山(1466m)の山頂に到着。

 

網張ゲートから約2時間でした。

 

背後にそびえる山は昨日登った岩手山。

 

 

三ツ石山の紅葉は、岩手山を背景にしたこのアングルが最高に映えます。

 

 

こちらは秋田駒ヶ岳、乳頭山(烏帽子岳)方面。

 

こっちもいいですねぇ。

 

今年は猛暑、残暑の影響で、紅葉が1週間程度遅れているようで、9月30日でもピークまではもう少しという状況。

 

それでも、初めて見る私にとっては十分に見事な紅葉です。

 

 

こちらは裏岩手縦走路の小畚山方面。

 

三ツ石山の紅葉だけでも満足できるのですが、憧れの裏岩手縦走路のおいしいところだけ少しつまんでみようと、小畚山まで足を延ばしてみます。

 

 

この日は太平洋上を通過する低気圧の影響で薄曇り。

 

鮮やかな紅葉の写真を撮るには少し光量不足なので、行って帰ってくるまでにスカッと晴れてくることを期待しつつ向かいます。

 

 

三ツ石山と小畚山の中間あたりにある三ツ沼。

 

 

三ツ沼を過ぎて少し登り返すと、覘標ノ台というピークに到着。

 

三ツ石山の三角点はここにあります。

 

 

歩きながら見る紅葉はここから先が圧巻でした。

 

 

足元にはホソバイワベンケイとミヤマダイコンソウの紅葉。

 

 

いやあ、こんな中を歩いて行くなんて、たまりませんね。

 

自然と顔がほころびます。

 

 

三ツ石山~小畚山の紅葉の主成分はミネカエデ。

 

でも普通のミネカエデの紅葉は黄色なので、これはナンゴクミネカエデっぽいですね。

 

 

小畚山への最後の登り。

 

 

三ツ石山から50分ほどで小畚山(1467m)に到着。

 

三ツ石山から小畚山の間には大したアップダウンはなく、紅葉を見ながら爽快に歩けました。

 

 

小畚山のさらに先を見ると、紅葉のきれいな鞍部を挟んで大深岳(1541m)が見えます。

 

大深岳の手前の斜面には絵に描いたようなジグザグの登山道が見えますが、あれも裏岩手縦走路です。

 

松川温泉から三ツ石山へのルートは、三ツ石山荘を経由するピストンのほか、源太ヶ岳、大深岳、小畚山を経て三ツ石山に登り、松川温泉に下る周回コースもありますが、ここを下って登ってがちょっときつそうですね。

 

たっぷり一日掛けて挑む必要がありそうです。

 

 

南西方向を見ると乳頭山(烏帽子岳)とその後ろに秋田駒ヶ岳。

 

結構近いんですね。

 

秋田駒の右奥にはうっすらと鳥海山も見えています。

 

 

そして、歩いて来た方向。

 

右奥に、岩塊がちょこんと飛び出した三ツ石山。

 

安達太良山っぽいですね。

 

そして、さらに稜線をたどった先には、他の山々を従えて堂々と佇む岩手山。

 

盛岡市内から見るのもいいですが、こちらから見ると「山」という形をしていていいですね。

 

 

三ツ石山から小畚山まで来る人はそれほど多くはないようで、私が着いた時には先客が2人のみ。

 

しばし、静かに周囲の景色を味わい、引き返します。

 

いや、やはりこの稜線の紅葉は素晴らしいですね。

 

 

少し差し込む日の光が強くなってきて、青空も少しずつ広がってきていたので、時々振り返りつつ歩きます。

 

 

同じような写真ばかり何度も撮ってしまいます。

 

 

覘標ノ台を越えて、三ツ沼の先に三ツ石山。

 

 

再び三ツ石山に戻ってきました。

 

秋田駒ヶ岳方向。

 

さきほどより少し鮮やかになりました。

 

 

そして岩手山方向。

 

時刻は11時前。

 

このアングルの難点は、午前中は逆光気味になり、背景が白く飛んでしまいがちなところ。

 

いい写真を撮ろうと思ったら午後の方がいいでしょうね。

 

 

三ツ石山越しの小畚山方面の紅葉。

 

こちら向きは順光できれいに撮れます。

 

このまま午後までここに居たいところですが、ゆっくり余裕をもって帰りたいので、帰路につきます。

 

 

三ツ石山から見下ろす三ツ石山荘。

 

山荘の前まで下りてみると、山荘にはたくさんの登山客がいて、密石山荘になっていましたので、そのままスルーして下山。

 

帰りは網張ゲートまで1時間25分でした。

 

いやあ、それにしても見事な紅葉でした。

 

今度来るときは、是非、八幡平から裏岩手縦走路を縦走したいです。

 

 

帰り道に立ち寄った小岩井農場の一本桜。

 

一段と晴れてきて、岩手山がきれいに見えています。

 

 

今回の東北遠征、盛岡をベースに早池峰山、岩手山、三ツ石山に登りましたが、3日とも天候に恵まれ、これ以上ないよい山行になりました。

 

今回は楽天トラベルのANA楽パックで飛行機+レンタカー+宿泊をまとめて予約したのですが、期せずしてGoToトラベルキャンペーン適用対象になりました。

 

でも、GoToの恩恵を受けるべきは私ではないような気がするので、浮いたお金は、岩手・秋田へのふるさと納税に充てたいと思います。