日曜日、天気がよかったので、特に目当てはなかったのですが、午前中、用事ついでに甲山森林公園に鳥見に出掛けました。
暖冬の今年は、なかよし池の氷はこの程度。
朝一でもそれほど寒くはなく、心地よく散策できます。
ほぼ必ず出会える安定のジョウビタキ♂
河原では遠目に水浴びする鳥を見ることができました。
お、これはシメですね。
シメも水浴びするのですね。
ツグミと混浴。
ひと風呂浴びてさっぱりした表情?
いつものホオジロ。
柿食うシロハラ。
いつものアオジ。
いつものシジュウカラ。
背中の緑のグラデーションがとてもきれい。
この日はベニマシコは見られず。
今年はベニマシコ、居ないのでしょうか...
好天の日曜日にもかかわらず、鳥を見に来る人がとても少なく、少々物足りない甲山の鳥見でした。
ということで、鳥は半ばあきらめて、甲山でちょっとだけ歴史探訪をしてみることにしました。
甲山森林公園の東側の端にある展望台。
ここからは大阪平野がよく見えます。
間近には、甲山の麓の上ヶ原台地にスパニッシュ・ミッション・スタイルの建物が特徴的な関学のキャンパスが広がります。
仁川の向こう側には阪神競馬場。
開催日なら馬が走っているのも見えます。
おや? 芝コースが緑じゃなくグレーです。
開催日まで養生中のようですね。
この展望台、夜景もなかなかきれいで、私にとっては最も身近な山の展望台です。
さて、歴史探訪ですが、この展望台の傍らにこんな説明板があります。
「徳川大阪城東六甲採石場」
このあたりは良質な花崗岩の産地で、徳川秀忠が大阪の陣の後の大阪城の再建のために全国の大名に石垣の普請を命じた際、このあたりからも石垣用の石が切り出されたそうです。
甲山森林公園内には、その際に石垣として利用されることなく放置された石材が転がっていたりもするのですが、
展望台の横の階段を少し上がると、このような花崗岩がゴロゴロと転がる露頭があり、
その中に矢を打ち込んだ痕跡の残る石と、刻印が残る石が見つかります。
この刻印は肥前鍋島家のものだそうです。
この展望台周辺から仏性ヶ原にかけては、同じ刻印の石が多数見つかっており、鍋島家がこのあたりから石垣用の石材を切り出していたものと考えられているのだそうです。
仏性ヶ原には軽登山道があり、その途中、案内板にしたがって横道を少し下ると、このような打ち込み跡の残る巨石も残っています。
六甲山系では花崗岩が転がっているのなんていうのは当たり前の風景で、これまでほとんど注目することはありませんでしたが、このような刻印石や巨石の他にも、加工の痕跡が見られる石があちこちに転がっているようなので、また鳥見やハイキングがてら探してみようかなと思います。
仏性ヶ原の軽登山道ははじめて歩きましたが、甲山森林公園内の他の軽登山道に比べると少々距離も長くアップダウンもあり、散歩よりもちょっと強度の高い運動にいいコースでした。
途中に裾野も含めた甲山の全景がきれいに見える展望台があるのもいいですね。
最後にみくるま池を周回すると、ジョウビタキ♀がいました。
あ...
そこはお手洗いなのですね。失礼しました。