紅葉シーズンも最盛期を迎えつつある週末。
これといって行きたい場所が思い浮かばず、軽くハイキングと鳥見も兼ねて神戸市立森林植物園に行ってきました。
午前9時の開園時に入園し、まずは人が少ないうちにメタセコイヤ並木へ。
きれいなオレンジ色に色づいていました。見事です。
正門前へと戻り、長谷池に向けてあじさい坂を下り始めると早速もみじの回廊が現れます。
こちらもきれいに色づいており、ワクワク感が高まります。
あじさい坂を下りたところにある大きなイチョウの木も黄色が鮮やか。
手前のもみじと赤と黄のコラボレーションが眩いです。
シアトルの森に向かう道に入ると、すぐ左側の斜面にドウダンツツジ。
春には花で真っ白に染まるこの斜面ですが、秋は紅葉した葉の赤とオレンジに染まります。
右側の斜面のもみじもきれいです。
その先にはさざんかもたくさん咲いています。
冬になるとミヤマホオジロがよく見られるあじさい園に下りてみると、ミヤマホオジロはいませんでしたが、頭上のもみじの木にアトリの姿が。
何羽かが群れており、何やらしきりに食べていました。
メタセコイヤ並木を見た後、薬樹園の方でも野鳥を探してみましたが、冬鳥はまだあまり数は入っていないよう。
木々に葉が多く残っていて探しづらいこともあって、ちらほらと見かけたり声を聞いたりしたものの、写真は撮れず。
アトリの他には、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、エナガ、メジロ、キクイタダキ、ホオジロ、シロハラ、ヒヨドリなどの存在は確認できましたが、本格的な冬鳥の観察シーズンはもう少し先のようですね。
長谷池周辺は園内随一の紅葉スポット。
この日は曇っていて、水面への紅葉の映り込みは今一つでしたが、
手前の紅葉と池の奥の紅葉とが折り重なってとてもきれいです。
睡蓮の葉が散りばめられた水面を背景にした紅葉も絵になります。
長谷池周辺でとりわけ紅葉が美しいのは池の東端の一帯。
東門やその上の香りの道の紅葉も見事ですが、
私が一番好きなのは長谷池からシアトルの森の方に上がる道から見る紅葉。
イロハモミジを中心に赤、オレンジ、黄、緑が奥までほとんど隙間なく埋め尽くしている様が圧巻です。
坂を登り切ったところの紅葉も見事です。
見逃しがちですが、長谷池の北西、芝生広場の奥の紅葉もきれいです。
中でも一番奥にあったコハウチワカエデがとくに目を引きました。
濃く鮮やかなオレンジ色に色づいた葉と、地面に敷き詰められたその落ち葉。
遠近感が生み出す葉の大きさの違いが視覚的に面白いですね。
森林植物園の紅葉を堪能した後は、西門を出て再度公園を経て元町までハイキングコースを歩いて帰りました。
西門を出たところの紅葉。
ここから再度公園にかけても随所にきれいな紅葉が見られました。
学習の森へと下る道沿いの紅葉。
学習の森前バス停付近の紅葉。
再度公園バス停付近の紅葉。
再度公園の修法ヶ原池周辺の紅葉。
再度公園は森林植物園と同様、多くの人が紅葉狩りを楽しんでいました。
葉の先だけ真っ赤に色づいたもみじ。
紅葉を愛でる鷺。
柿ともみじ。
神戸、六甲ってそれほど紅葉のイメージはありませんが、なかなかどうして、いいところがいっぱいあります。
数日前にぐっと冷え込んだためか、今年は色づきもよさそうで、秋景色を十分に満喫しました。
神戸、六甲周辺にはまだ行ったことのない紅葉の名所がいくつかありますので、また来年以降にでも訪れてみたいと思います。