六甲山が見える街に住んでいて山登りを嗜む人ならば、一度は参加してみたいと思うであろう六甲全山縦走大会。
須磨浦公園から宝塚までの約50kmを早朝から十数時間かけて縦走するこの大会。
それ相応の気力と体力を必要とするため、ここ何年か毎年のようにどうしようか迷っていましたが、節目の年に意を決して参加してきました。
まだ暑い9月半ばに、須磨浦公園から新神戸までの半縦走を行い、これなら何とか行けるだろうと、ある程度手ごたえをつかんだ上で臨んだ今回。
このコース最大のヤマ場、中盤の菊水山、鍋蓋山、摩耶山の三連続の大きなアップダウンを乗り切れば、あとはヘロヘロになっても何とかなると思っていましたが、こうしたキツイところでは集団全体のペースが落ち、多少の渋滞も発生するため、それが体力の温存につながり、意外なほどに楽に乗り切ることができました。
また、皆で同じ目標に向かって歩いていると、集団のペースに引っ張られて、一人で歩いている時以上に力が出ますね。
途中、腿にハリが出たり、膝に違和感が出たり、マメができたりもしましたが、いずれも軽度で、気力・体力的に本当にキツイなと思うようなことはなく、長い休憩もほとんどとらず、道の途中で立ち止まってしまうこともなく、快調に歩き切ることができました。
朝、始発で須磨浦公園に向かい、6時10分にスタートして、宝塚に20時5分に到着。
15時間くらいで完走できればいいかなと思っていたところが、14時間を切りました。
いやあ、歩けるもんですねぇ。
あまりに快調に歩けたのでこのまま家まで歩いて帰ってやろうかと一瞬思ったくらいです。
六甲を縦走した後、そのまま歩いて神戸まで帰ったという加藤文太郎もこういう気持ちだったのでしょうか。
(翌日はひどい筋肉痛でしたが...)
六甲全山縦走は、一生に一回達成できればいいかなと思っていましたが、また参加してみたいなと思いました。
あと、この大会で忘れてはならないのはボランティアの皆様の存在。
各所でさまざまなフォローしていただき、とても大きな力になりました。
いつかはボランティアでも参加してみたいです。