大船山の紅葉の最大の見どころは、山頂のすぐ下にある御池。
大船山の山頂に着いて、さて御池の紅葉を楽しもうと思ったら、ガスがさらに濃くなってほとんど見えなくなってしまいました。
とりあえず、昼食を食べて待ちましたが、状況は変わらず。
この日は、大分港からさんふらわあで帰る予定だったので、いつまでも待つわけにはいきません。
待ちながら計算して、13時をリミットとして待つことにしました。
上の写真は山頂に到着して1時間後の12時半頃に撮った写真。
これ位見えたかなと思ったら、また濃いガスが掛かって見えなくなったりを繰り返すばかり。
御池のほとりまで行ってみてもよく見えてこの程度。
これはこれで幻想的ではありますが、もっとはっきりくっきり見たい。
と粘っていましたが、12時50分を過ぎても変わらなかったので、山頂に引き返し始めました。
ところが、少し登って振り返ると、ガスが抜けてくっきりと見え始めたので、慌てて御池にUターン。
対岸の紅葉がきれいに見えています。
御池のほとりに居た人たちもみな立ち上がって写真を撮っていました。
どこかのお寺の庭園のようでもありますが、人工的に造ってもこんな風にはできないのではないでしょうか。
本当は晴れていればもっといいんでしょうが、これで十分です。
粘った甲斐がありました。
ガスの方が根負けしてくれました。
ただ、御池のほとりであまりのんびりと紅葉を見ていたら、またガスが出てくるかもしれないので、バババッと写真を撮ったら、マッハで登り返し、上から御池の紅葉を鑑賞。
距離がある分、少しガスが掛かりますが、先ほどと比べるとはるかによく見えます。
いやあ、本当に素晴らしい景色ですね。
時刻はリミットと決めていた13時。
山頂に戻り、下山を開始しようと思って目に飛び込んできたのは段原から北大船山にかけての稜線の紅葉。
こちらも素晴らしいですね。
少し左に移動してみるとさらにいい景色。
紅葉はまさにピーク。
一番いいタイミングで来れてよかったです。
大船山は日本三百名山の一座ですが、もし、紅葉百名山があれば、その一座に選びたいですね。
坊ガツルまで順調に下山すると鳴子川のほとりにピンクに彩られた木が。
よく見るとピンクの殻の中に赤い実。たくさん成っています。
あとで調べるとマユミの実でした。
坊ガツルからはちょっと法華院温泉山荘に寄り道。
温泉に入る時間はありませんが、以前、大船山に登った時に買わなかった大船山のバッジをゲット。
買う時にチラチラっと見ただけで、すべてかどうかはわかりませんが、九重ではピークごとにバッジがあるようです。
それぞれデザインが違うのですが、星生山のバッジに☆が描かれているのが印象に残りました。
今度は星生山にも登ってみよう。
大船山からコースタイムより早く下りてこれたので、法華院温泉山荘の前でコーヒータイム。
坊ガツルと、大船山から平治岳にかけての山並みを眺めながら、しばし余韻に浸ります。
14時40分に法華院温泉山荘を出発。
坊ガツルに別れを告げて、長者原に戻ります。
次はミヤマキリシマの時期の平治岳に登りたいですね。
雨ケ池からの下り。
行きと同じところでまた足を止めます。
この辺、いいですねぇ。
長者原には計算通り16時に到着。
一息つく間もなく、ささっと後片付けをして車で大分港まで移動。
少し渋滞もありましたが、乗船開始時刻の少し前に到着し、無事、さんふらわあに乗って帰りました。
今回の南九州遠征、天気は50点といったところでしたが、開聞岳、韓国岳の日本百名山二座に登り、九重・大船山の紅葉も観れて、その他、気になっていたものもいろいろ観たり、体験できたりして、充実した旅になりました。
さんふらわあを利用すると、とても楽に九州まで来れて効率よく巡ることもできますし、宿題もいくつか残しましたので、また来たいですね。