指宿・知覧散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

南九州遠征2日目、朝一番に開聞岳に登った後、車で10分足らずのところにある唐船峡にやってきました。

 

以前、テレビで見たことがあるのですが、こちらではそうめん流しが人気なのだそうです。

 

入口のアーチにも小さく書かれていますが、このそうめん流し、指宿市営です。

 

 

入口から峡谷へと降りて行くと、広大なスペースにそうめん流しのテーブルがずらりと並んでいます。

 

 

そうめん流しは何種類かの定食メニューでの提供となっており、その中から一番人気のA定食を注文しました。

 

そうめん、マスの塩焼き、鯉のあらい、鯉こく、おにぎり。

 

どれも美味しかったです。

 

そうめんもテーブルの中央に据えられているそうめん流し機にただくぐらせて食べるだけなのに、やけにおいしく感じました。

 

 

ここのお水は、名水百選に選ばれている京田湧水という名水で、その水を使っているからおいしいんですね。

 

 

マスや鯉もまったく臭くなくておいしかったですが、それもこの湧水で育てられているからなのでしょう。

 

そうめん流しは、本当はグループでわいわい楽しむところなのでしょうが、一人でも十分に楽しめました。

 

 

そうめん流しを楽しんだ後は、開聞岳から唐船峡へ向かう途中にあった枚聞神社を参拝。

 

 

こちらは開聞岳の山頂にあった御嶽神社の本社で、薩摩国の一の宮として古くから崇められてきた神社なのだそうです。

 

 

その次に立ち寄ったのはJR日本最南端の駅、西大山駅。

 

バックに開聞岳を入れたお決まりの写真です。

 

こちらに着いたのは12時頃。

 

どうせなら列車が来る風景も見てみたいなと時刻表を見てみると、次の列車は13時38分発とのこと。

 

1時間半も先なので、ここから車で10分くらいのところにある、たまて箱温泉に行って、開聞岳に登った後の汗を流し、海や開聞岳を眺められる開放感満点の絶景露天風呂を楽しみ、また戻ってきました。

 

 

指宿方面からやってくる列車。

 

 

狭いホームの上に見物客や乗降客がたくさんいて、遠慮がちに遠目から撮ったので、電線も入って写真としては全然ですが、旅情があっていい風景ですね。

 

朝一番の列車に乗ってきて、誰もいないこの駅に一人降り立ち、列車を見送りつつ開聞岳を眺める...なんて旅に憧れます。

 

 

西大山駅に立ち寄った後は、池田湖に立ち寄り、一路知覧へ。

 

 

知覧でまず見ておかなければならないのは、知覧特攻平和会館。

 

ここ知覧には、太平洋戦争末期、陸軍の特別攻撃隊の出撃基地があり、20歳前後の若き隊員が多数、家族や国の未来を思いながら、爆弾を抱いた飛行機に乗り込み、沖縄に展開する米空母に飛行機もろとも体当たりして撃沈せんと、出撃していきました。

 

この知覧特攻平和会館には、若き特攻隊員たちの遺影、遺品、遺書、手紙や、特攻や知覧に関する記録、写真、映像など、膨大な資料が展示されており、当時の特攻がどういうものであったのか、特攻隊員たちがどういう思いで知覧に集結し、訓練を経て、出撃していったのかを今を生きる私たちに伝えています。

 

想像していたよりも広く、展示内容の充実ぶりに驚きました。

 

様々な展示がある中で、やはり、特攻隊員たちの当時の姿を映した写真、家族らに宛てた遺書、手紙がインパクトがありました。

 

写真は悲壮というよりも、充実した表情、幸せそうな表情、優しい表情のものが多く、辞世の歌や寄せ書きには決意を込めた勇ましい文句が躍ります。

 

死を目の前にして、皆がそういう心情で居られるというところに、この時代の恐ろしさを感じますが、本当のところはどうだったのでしょうか?

 

家族への手紙、遺書にも表面的には勇ましいことが書かれていますが、「心配をおかけしています。」とか「すみません。」といった言葉を見つけると、やはり悔いや悲しみといった感情があったのだなと、少しほっとしたりもします。

 

そういう思いを持っていてほしいという願いが、そう解釈させているだけかもしれませんが...

 

 

館内は全面的に撮影禁止で、この零戦だけは撮影可でした。

 

きれいに復元された機体もいいですが、このような引き上げられたままの姿はまた違った意味で心に響くものがあります。

 

 

屋外には出撃前の隊員が寝泊まりした三角兵舎を復元したものもありました。

 

 

そのすぐそばには特攻隊員の慰霊のために建てられた特攻平和観音堂。

 

特攻隊員たちの御冥福をお祈りするとともに、再びあのような悲劇が生まれないことを祈るばかりです。

 

 

特攻勇士の像。

 

 

一式戦闘機「隼」の復元機。

 

この他にも、周辺には当時をしのぶいくつかの戦争遺跡があるそうです。

 

 

知覧特攻平和会館を見学した後は、もう一つの知覧の見どころ、知覧武家屋敷群へ。

 

”閑静な住宅街”という言葉の原点のような落ち着いた佇まいで、とても美しい街並みです。

 

 

知覧特攻平和会館で2時間以上も費やしたため、見学できる武家屋敷はほぼ閉まっていましたが、いくつかの武家屋敷では名勝に指定される庭園などが見学できるそうです。

 

あと、知覧と言えば、近年はお茶で有名ですが、知覧へ来る道中、いくつもの茶畑を見ました。

 

特攻平和会館でお土産物として売られていたお茶を少し買って帰りましたが、香りもよく、まろやかでほんのり甘味のあるおいしいお茶でした。

 

お庭を眺めながら、おいしいお茶でほっこり...なんていう末永く平和な知覧であってほしいです。