岐阜城と長良川の鵜飼 | Archive Redo Blog

Archive Redo Blog

DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

御嶽山の帰り、午前中、多治見に立ち寄った後、岐阜城にも寄り道しました。

 

 

標高329mの金華山(稲葉山)の山頂に立つ岐阜城へは、ロープウェイを利用するのが一般的ですが、いくつかの登山道もありますので、歩いて登ってみることにしました。

 

ロープウェイの少し北側に、”瞑想のこみち”と名付けられたかつての水手道の入口がありましたので、ここから登ります。

 

岐阜城までは所要時間50分とのこと。

 

 

緩やかなつづら折りの登り坂を登ること10分弱。

 

丸山という場所に出ました。

 

 

ここで道は二手に分かれます。

 

一方は”瞑想のこみち”。

 

そして、もう一方は馬の背登山道とあります。

 

山頂にほぼ直登するコースのようで、距離は短縮できますが、その分急峻な登りのようです。

 

「老人・幼児には無理です。」

 

とキッパリ書かれています。

 

ということで、馬の背登山道を行くことにしました(笑)

 

 

金華山はほとんどチャートという硬い岩石でできています。

 

チャートというのは、放散虫というプランクトンの死骸が堆積してできた硬い岩石で、遠く南半球の赤道近くの海底で生まれ、プレートの移動によってここまで運ばれてきて隆起したものなのだそうです。

 

そのチャートが露出する斜面をガンガン登って行きます。

 

岩肌がおろし金のようにささくれだっていて、ちょっと歩きづらいですが、滑るような感じではないです。

 

 

途中少し緩むところもありますが、ほぼひたすら急登。

 

馬の背というと、稜線上のヤセ尾根のイメージがありますが、ここはまったくそうじゃないですね。

 

 

黙々と登り続けること約30分。

 

ようやく金華山の稜線に出ました。

 

天守は目の前です。

 

 

振り返ると手前に長良川が見え、対岸に長良川競技場が見えました。

 

下山中、時折、声援が聞こえていましたが、どうやらFC岐阜の試合があったようです。

 

 

岐阜城は戦国時代、稲葉山城と呼ばれ、斎藤道三・龍興の支配の後、織田信長が奪取し、岐阜城と名を改めた城です。

 

また、信長はこの頃から天下布武の印を使うようになり、天下統一を本気で目指し始めたそうです。

 

その岐阜城天守、最上階からの眺めは格別。

 

北東には長良川の上流側が見られ、写真には写りませんでしたが、はるか遠くには御嶽山も見えていました。

 

 

南を見れば濃尾平野が広がります。

 

信長はこの方角から岐阜に攻めてきたわけですね。

 

 

西を見れば、下流に向け蛇行しながら流れる長良川と、その先には右に伊吹山、左に鈴鹿の山々。

 

その間が関ケ原です。

 

この景色を見ると、信長が天下を目指そうと思うのも当然かなと思えてきます。

 

 

現在の岐阜城には、当時の建物は全く残っていませんが、石垣は何ヶ所かに残っています。

 

天守そばのこの石垣。

 

 

天守に向かう通路の南側にあるこの石垣。

 

 

かつて二ノ門があったとされる場所の下にあるこの石垣。

 

 

天守に向かう通路の崖の下には本丸井戸の跡もありました。

 

 

天守と資料館を見て、ロープウェイの方もぐるっと回ってみましたが、時刻も16時半を過ぎ、ほぼ閉まっていたので、また天守まで戻ってきて、天守裏側の”めい想の小径”の下山口から下山します。

 

 

古くは水手道だったこの道沿いには、裏門跡とされる場所もありました。

 

この”めい想の小径”は馬の背登山道に比べると斜度が緩やかでが歩きやすい道ですが、距離がかなり長く、下りにもかかわらず、馬の背の登りと同じく約30分掛かりました。

 

しかし、歩いて行けばロープウェイの往復料金1,100円が浮きますので、時間と体力に余裕のある人にはお勧めです。

 

 

岐阜城を見学中、本日の”長良川鵜飼は19時30分から”という掲示があるのに気づきました。

 

長良川の鵜飼って、岐阜城のすぐそばでやっているんですね。

 

全くノーマークでしたが、岐阜城から下山したのが17時半頃。

 

本来は、観覧船に乗って間近で見て楽しむもののようですが、岸からでも見られるということで、見て帰ることにしました。

 

岐阜城から長良橋を渡って少し東に行ったところにある長良川うかいミュージアムの駐車場に車を止め、長良川の右岸に整備された長良川プロムナードという遊歩道に出れば、鵜飼見物の人がたくさんおり、鵜飼開始を告げる花火を合図に鵜飼が始まりました。

 

 

上流から篝火をたいた6艘の鵜舟が1艘ずつ順番に観覧船と並走しながら狩り下りしていきます。

 

暗いし、遠いし、むこう向いているし、意外に速いしで、写真はなかなかうまく撮れません。

 

 

6艘が狩り下りを終え再び上流へ戻ると、今度は6艘が横一列に並んでの「総がらみ」が始まります。

 

 

これが鵜飼のクライマックス。

 

横に並ぶ分、岸に近いところを通ってくれるため、岸からでもちょっとはよく見えます。

 

 

総がらみを終えた鵜舟と対岸の街灯り、そして上空に月。

 

いい景色ですね。

 

 

対岸をズームしてみると、狩りを終えた鵜たちが鵜舟に引き上げられ、縁で羽を休めています。

 

お疲れ様です。鮎はたくさん取れましたか?

 

初めて見た鵜飼ですが、岸からでも見れるのは見れますが、やはり観覧船から見た方が面白いでしょうね。

 

機会があれば、乗ってみたいです。