10月に入り最初の週末。
天気がよさそうなので、紅葉を愛でに御嶽山に登ってきました。
土曜日の方が天気がより良さそうだったので、金曜日の夜中に出発し、道中で2時間ほど仮眠して、7時30分頃に御岳ロープウェイ駅に到着。
8時頃にロープウェイに乗り、約15分でロープウェイ山頂駅へ。
ロープウェイ山頂駅から眺める御嶽山。
狙い通りの快晴と紅葉です。
北側を見れば、乗鞍岳、そしてその右奥に穂高の山々もきれいに見えています。
空に流れる雲も秋らしいですね。
軽く準備運動をして、8時25分に登山開始。
ロープウェイの運転終了時刻は16時30分と...
10分足らずで、六合目の中の湯からの登山道に合流し、七合目の行場山荘に到着。
御嶽山は古くから信仰の対象となってきた山で、山小屋にも独特な雰囲気があります。
行場山荘の前には、江戸時代に庶民の御嶽山登拝の道を開いた覚明行者を祀る覚明社もありました。
七合目から八合目まではシラビソなどの針葉樹を主体とした森が続きます。
八合目近くまで来ると針葉樹林から灌木に変わり、紅葉も現れました。
きれいに色づいています。
ロープウェイ山頂駅から1時間ほどで八合目女人堂に到着。
かつてここから上は女人禁制だったそうです。
八合目周辺には様々な行者の像や行者や講の石碑などが立ち並んでいます。
森林限界を越え、ハイマツの緑と紅葉に彩られた御嶽山の山容とのギャップがなんとも不思議です。
日本には信仰の山がたくさんありますが、この標高でこういう光景が見られる山は他になかなかないのではないでしょうか。
少し休憩した後、山頂へ...
と、その前に、途中崩落があって通行できないと思っていた三ノ池道が、約1km先まで通行可能ということで、まずはそちらに寄り道してみます。
この時期、この道からは特にきれいな紅葉が見られるのだそうです。
帰りに寄るという選択肢もありましたが、東側の斜面なので午前中の方が日当たりがよく、より鮮やかな紅葉が見られるだろうと、行き寄ることにしました。
通行可能なのは、三ノ池までのほぼ中間あたりですかね。往復1時間だそうです。
歩きだしてほどなく、見事な紅葉が現れました。
この紅葉の斜面を横切るように歩いて行きます。
いくつか沢を越えましたが、こういう谷になっているところに紅葉する木が多いようで、特にきれいでした。
遠くには中央アルプスの山々や、写真ではうまく捉えられませんが、八ヶ岳の山々も見えていました。
シラタマノキの実。
30分ほど歩くと、案内どおりの行き止まり。
この先が崩落しているのですね。
こういう場合、分岐のところから通行止めにするのが普通かと思いますが、眺望や紅葉の素晴らしい道ですので、ここまでは通れるよう配慮してくれているのですね。
ありがたいことです。
通行止め地点から三ノ池方面を望む。
こちらの紅葉はまだそれほどでもない感じですね。
紅葉に彩られた斜面の向こうに顔を出しているのは乗鞍岳。
昨年の夏には乗鞍岳から御嶽山の美しい姿を眺めましたが、御嶽山から見る乗鞍岳もきれいですね。
乗鞍岳の左には笠ヶ岳、右には穂高岳、常念岳なども見えています。
三ノ池道から見る紅葉は、通行止め地点よりも少し手前の開けた場所からが最もきれいでした。
このあたりが紅葉が最も多く視界に収まるポジションなんでしょうね。
少しアップにして、このあたりが、最高にきれいです。
紅葉の赤やオレンジ、ハイマツの緑、そして青い空、白い雲。
錦秋とはまさにこの景色のことですね。
山の起伏によってもたらされる立体感もまたダイナミズムを生み出していてとてもいいです。
尾根の上には八合目から山頂へと向かう登山者の列が小さく見えます。
この日はとても登山者が多かったですが、この三ノ池道に寄ってから山頂へ向かった人はごくわずか。
おそらく数パーセントくらいではなかったかと。
こんなにきれいな紅葉が見られるのに、もったいない...
この場に居合わせた数少ない人たちと、「きれいですね~」としばし感動を共有し、女人堂に戻りました。
(2)へつづく...