8月12日、美ヶ原を散策した後、八ヶ岳山麓に向けてビーナスラインを南下中、霧ヶ峰を素通りするのももったいないなと思い、八島ヶ原湿原に立ち寄りました。
八島ヶ原湿原は標高1600mにある霧ヶ峰の湿原の一つで、日本の高層湿原の南限とされています。
駐車場から散策路を入ったところ、八島ヶ池越しに見る八島ヶ原湿原。
かなり広大です。
八島ヶ原湿原は、中には入ることはできませんが、周囲に木道が整備されており、気軽に周回することができるようになっています。
こちらにも様々な花が咲いていました。
美ヶ原で見なかった、撮らなかった花をいくつか紹介します。
コオニユリ。
ワレモコウと、あれ? これはヒメジョオンでしょうか?
きれいではありますが、だとすると帰化植物ですね。
駆除活動とかやっているのでしょうか?
コバキボウシ。
フシグロセンノウ。
これは自然に咲いているのをはじめて見ました。
メタカラコウ。
クサレダマ。
「腐れ玉」ではないそうです。
アカバナシモツケ。
シモツケソウよりも少しピンクが濃いみたいです。
霧ヶ峰といえばニッコウキスゲ。
少しだけ咲き残っていました。
この時期、八島ヶ原湿原で一番目立っていたのはヤナギラン。
あちこちに群生していました。
標高1600mとはいえ、昼間はなかなかに暑く、散策するのも大変ですが、こういう木陰に入るととても気持ちがいいですね。
湿原の最奥まで行くと、旧御射山(もとみさやま)という場所がありました。
ここはかつて諏訪大社の聖地で、鎌倉時代から室町時代には、年に一度、全国各地から腕利きの武士が集まり、武芸を競い奉納する御射山祭が行われたそうです。
今は小さな祠があるだけですが、祠の四方に建てられた御柱が聖地であることを物語っています。
こちらは湿原の東側にある鎌ヶ池。
池の水面すれすれのところをたくさんの鳥たちが舞っています。
よく見るとツバメのようです。
盛んに水面に突撃していますが、捕食しているのか、水を飲んでいるのか。
ツバメといえば、夏の夕暮れ時、群れで一斉にねぐらに入る「ねぐら入り」という行動が見られますが、時間は早いもののそれでしょうか?
なかなか珍しい光景に、しばらく見入っていました。
霧ヶ峰といえば、車山の方が人気なのではないかと思いますが、こちらもなかなかいいところです。
ただ、いつもちょろっと散策する程度なので、いつか丸一日かけて歩いてみたいですね。