夏の八方尾根散策(1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

関東甲信越地方の梅雨明けが発表された7月29日、白馬の八方尾根を唐松岳まで歩いてきました。

 

このコースは、北アルプス入門編として知られ、八方アルペンラインのゴンドラとリフトを乗り継いで、標高1830mにある八方池山荘から標高差860mほど登れば、唐松岳(2696m)の山頂を踏むことができます。

 

 

今回、日本駐車場開発の株主優待のリフト利用割引券をはじめて利用させていただきました。

 

八方アルペンライン往復\2900が、半額の\1450とかなりお得。

 

これを使ってみたかったというのも、このコースを選んだ理由です。

 

 

ところが、梅雨明けとはいえ、あいにくのお天気。

 

午前8時前、リフトで八方池山荘に着き、さあ登ろうかと思ったときに、雨が降り出し、レインウェアを着込んでのスタート。

 

1時間ほど歩いて到着した絶景ポイント八方池もご覧のとおり。

 

晴れていれば池の向こうに白馬三山がどーんと見えるはずなのに...

 

 

八方尾根は八方池の少し上まで、蛇紋岩の地質で背の高い樹木が育ちにくい環境のため、本来標高2500m以上の高山でしか見られない高山植物帯が広がっています。

 

しかし、それより上へ行くと、地質が蛇紋岩から花崗岩へと変わり、下ノ樺、上ノ樺というダケカンバ林が現れます。

 

標高の低いところに高山植物があり、標高の高いところにダケカンバ林があるという逆転現象が見られるのが八方尾根の植生の特徴なのだそうです。

 

 

このあたりでようやく雨が止みました。

 

いつものように、花を見つつ、登ることにします。

 

こちらはユキワリソウ。

 

ここのは色がとても濃いです。

 

 

キヌガサソウ。

 

細胞1つ当たりの総DNA量を表すゲノムサイズが最大なんだとか。

 

 

扇雪渓。

 

横に大きな雪渓ですね。

 

 

コバイケイソウ。

 

 

丸山ケルンあたりまで来ると、再び高い樹木がなくなり、ハイマツ帯が現れます。

 

 

晴れていれば気持ちのよい稜線歩きですが、雲多く、景色イマイチ。

 

 

タテヤマリンドウ。

 

 

アカモノ。意外なことに初見。

 

 

これはツマトリソウかな? これも初見。

 

 

北アルプスらしい岩稜帯が現れました。

 

 

すれ違い待ちをしている時、斜面の下にクロユリが咲いているのを教えていただきました。

 

正面に回り込めず、残念。

 

 

岩稜帯にはハクサンシャクナゲ。

 

 

ミヤマクワガタ。

 

 

岩稜帯を少し登れば、唐松岳の稜線に出ます。

 

ガスガスです。

 

 

ツガザクラ。

 

 

頂上目前、突然ガスが晴れ、青空が広がりました。

 

 

眺望への期待を抱かせますが、またすぐにガスの中。

 

何はともあれ、唐松岳山頂(2696m)に到着。

 

八方池山荘から4時間でした。

 

 

(2)へつづく...