大岩オスカール 光をめざす旅 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

長引いた梅雨がようやく開け、夏山にでも登ろうと信州まで遠征する途中、北陸道経由で金沢に立ち寄り、金沢21世紀美術館を見学してきました。

 

 

金沢21世紀美術館は2度目ですが、今回のお目当ては大岩オスカールさんの個展「光をめざす旅」。

 

 

瀬戸内国際芸術祭や兵庫県立美術館のコレクションを見て、好きになった作家さんですが、こういう大規模な個展を見るのは初めて。

 

 

ブラジル・サンパウロに生まれ、東京、ニューヨークと活動の拠点を移しながら創作を続けるオスカールさん。

 

 

それぞれの都市で観たもの、感じたものに、政治、社会、環境などの問題などへの批判やユーモアなども織り交ぜ、独特な空間構成でもって色鮮やかに描き出される作品群は、なんだごちゃごちゃとした印象のものが多いですが、

 

 

アメリカにおけるそれは「混沌」、日本におけるそれは「雑然」と言ったらいいでしょうか、何となくニュアンスの異なるごちゃごちゃ感があります。

 

 

でも、人間が脳内で捉えている現代社会というのは、実際、ごちゃごちゃしてますよね。

 

 

作品の中には、深刻な社会問題をテーマにしたものもありますが、

 

 

その色づかいやミニチュアっぽくも見える独特なタッチと質感が、「何とかなるさ」という気分にさせてくれるのが不思議なところです。

 

 

こちらは瀬戸内国際芸術祭2016の男木島で見たのと同じモチーフの作品。

 

 

船が走る水面に何か別のものを投影したモチーフは他にも見られますが、どれもファンタスティックで好きな作品です。

 

 

光を象徴するライトラビットと、

 

 

闇を象徴するシャドウキャット。

 

 

2匹はこの展覧会のために壁面一杯に描かれた巨大ドローイング「森」の中にも描かれていました。

 

 

金沢21世紀美術館では、もう一つ、「粟津潔 デザインになにができるか」という展覧会も同時開催されており、

 

 

他にも「名和晃平 Foam」、「佐藤浩一 第三風景」、「アペルト11 久野彩子 都市のメタモルフォーゼ」など、小さな展覧会が多数開かれており、

 

 

恒久展示作品もあり、

 

 

昼過ぎに入館して、4時間近く楽しませていただきました。

 

 

 

美術館を出た後は、香林坊にある「グリルオーツカ」でちょっと早めの夕食。

 

金沢のローカルグルメ、ハントンライスです。

 

ケチャップライスの上に薄焼き卵とエビとマグロのフライが乗り、ケチャップとタルタルソースがかけられた洋食メニュー。

 

ボリュームもあり、かなりわんぱくな食べ物ですね。

 

昔ならペロッといけたでしょうが、この濃さと量はちょっと苦しかったです。