瓶ヶ森散策 | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

5月3日。

 

前日の笹ヶ峰、伊予富士に続き、日本三百名山の一座、瓶ヶ森へ。

 

旧寒風山トンネル南口から瓶ヶ森林道(UFOライン)を瓶ヶ森に向かって走って行くと、徐々に標高が上がり、このように稜線のすぐそばを走るところも。

 

目の前のピークはジネンゴノ頭(黒森山)。

 

見晴し最高、開放感満点のドライブコースです。

 

このあたりの道は、昨年、トヨタカローラスポーツのCMでも使われており、人気上昇中のようです。

 

 

途中には、アケボノツツジがちょうど見頃の場所もありました。

 

 

瓶ヶ森が目の前に迫ってきました。

 

右のピークが女山。左のピークが男山です。

 

 

瓶ヶ森の登山口には、上下2ヶ所に広い駐車場があり、トイレももちろんあり。

 

安心して登山に臨めます。

 

午前8時に登山開始。

 

 

瓶ヶ森へは男山から女山へと登るコースと、氷見二千石原から女山に登るコースがあり、周回できるようになっていますが、氷見二千石原の方から登ってみます。

 

 

目の前に石鎚山がどーんと見えてきました。

 

ここを左に折れてちょっと寄り道。

 

 

瓶ヶ森の名前の由来になった瓶つぼです。

 

岩盤の上を流れる湧水が丸い岩の窪みに溜まっています。

 

ただの窪みにしてはきれいな円形ですが、甌穴なんですかねぇ?

 

思っていたよりも大きく、直径2mほどありました。

 

 

瓶つぼのそばには柄杓と漏斗が置いてありましたので、これらを利用して水を汲み、飲ませていただきました。

 

 

再び登山道に戻り、氷見二千石原を行きます。

 

山の斜面が一面笹原で、所々に針葉樹が立つ、とても気持ちのいい景色です。

 

 

瓶ヶ森ヒュッテ跡。

 

新しい避難小屋とトイレが建っています。

 

 

このあたり、一面の笹原ではありましたが、登山道との際にはショウジョウバカマがたくさん咲いていました。

 

 

こんな群落はあまり見ないですよね。

 

 

咲く前のショウジョウバカマはこんな状態。

 

咲きながら茎をのばしていくんですかね。

 

こういう笹原は開放感のある清々しい緑の景観を作り出し、景色を見ながら歩くにはとても気持ちのいいところですが、その一方で他の植物の生育を阻害し、単調な植生になってしまうのがつまらないところ。

 

人の手によって笹を刈り払い、切り開いた登山道が、他の植物が生き延びるための空間を作り出し、それがまた我々を楽しませてくれるというのは、何とも皮肉なことです。

 

 

瓶ヶ森ヒュッテ跡を過ぎてほどなく、女山への登りに入ります。

 

途中から振り返って見た景色。

 

広大な笹原と、そこに点在する木々。

 

その先には堂々とした佇まいの石鎚山。

 

笹ヶ峰も伊予富士も瓶ヶ森もいい山ですが、石鎚山はやはり別格ですね。

 

いい景色です。この道は下りに利用するべきでしたね。

 

 

瓶ヶ森の女山(1897m)に到着。

 

登山口から瓶つぼ経由で50分でした。

 

たまたま誰もいないタイミングで山頂独り占めです。

 

 

瓶ヶ森から見る石鎚山。

 

お、祠の上に乗っかっているのは、写真でよく見る打ち抜きの山名看板ですね。

 

瓶ヶ森の麓の愛媛県西条市には石鎚山系を源とする「うちぬき」という自噴井がたくさんあるそうですが、その「うちぬき」に因んで打ち抜きの看板なのでしょうか?

 

 

これいいですねぇ。

 

片手で持つにはけっこう重いですが、ご来光、あるいは夕日をバックにシルエットで撮影すると面白そうです。

 

登山口から1時間足らずで登れる山ですし、ちょっとやってみたいかも。

 

 

前日登った笹ヶ峰、伊予富士方面。

 

手前のピーク、西黒森から黒森山、東黒森、伊予富士、寒風山を経て笹ヶ峰へと峰々が連なります。

 

 

女山からは男山へと下ります。

 

 

女山山頂直下、笹ヶ峰への縦走路との分岐点。

 

右端、笹の上にちょこんと頭を出しているのが笹ヶ峰。

 

ここから笹ヶ峰までは12~13kmと一日かければ歩ける距離。

 

ちょっと縦走してみたくなりますが、その前後を考えると最低二泊三日コースになってしまうのが悩ましいところです。

 

 

狩野派が山水画に描きそうな岩肌の岩。

 

2日間石鎚山系の山を歩いてきて思ったのは、こういう青みがかった岩石が多いこと。

 

このような岩は、緑色片岩といい、中央構造線の南側を東西に走る三波川変成帯に多く見られるそうです。

 

このあたりはまさにそういう場所にあたるのですね。

 

四国では、阿波青石や伊予青石などと呼ばれる銘石が全国的に知られており、有名な庭園の庭石などに利用されているのをよく見かけます。

 

瓶ヶ森では登山道の敷石にも多く使われていて、登山道が青みがかっていました。

 

 

男山に到着。

 

 

男山から振り返る女山。

 

 

西黒森の下には瓶ヶ森林道が伸びており、車やバイクも少し増えてきました。

 

 

名前のとおり、女山は笹に覆われたたおやかな山容でしたが、男山は武骨で厳つい山容。

 

急峻な崖の上にあり、下方を見ればこの高度感です。

 

 

男山から登山口へ下ります。

 

右手に広がる氷見二千石原とその向こうに石鎚山。

 

実にいい景色です。

 

下山は女山から30分ほど。

 

休憩込みで合計1時間30分のお手軽登山でした。

 

氷見二千石原経由であれば、スニーカーでも登れるくらいの優しい道ですので、ドライブのついでにちょっと登ってみるのもいいと思います。

 

 

瓶ヶ森に登った後は、瓶ヶ森林道をさらに西進し、石鎚山の登山口にもなっている土小屋へ。

 

ここには石鎚神社の土小屋遥拝殿がありました。

 

今回は石鎚山には登りませんので、ここから遥拝させていただきました。

 

 

その授与所で、こんなバッジを売っていました。

 

普通の山バッジとは全く趣が異なりますが、このバッジを購入すると、その収益が石鎚の自然を守る活動に活用されるそうです。

 

こういうのいいですね。積極的に購入したいです。

 

ということで、バラ売りもありましたが、春、夏、秋、冬、四季をイメージした4つのバッジをまとめて購入させていただきました。

 

 

土小屋から見る瓶ヶ森。

 

 

土小屋からは他の山が壁になって石鎚山は見えませんでしたが、石鎚スカイラインを少し下ったところから、きれいに見えました。

 

この角度から見ると槍のようで、かっこいいですね。

 

今回は、この日の夕方にフェリーで九州に渡る予定だったので断念しましたが、また機会があれば土小屋から石鎚山に登ってみたいですね。