霧の御岳山・大岳山散策(1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

関東遠征2日目(4月8日)は、奥多摩の御岳山と大岳山に登ることにしました。

 

この日は、あいにくの空模様のため、ケーブルカー利用で少し楽させてもらいます。

 

朝、降っていた雨は、ケーブルカーを降りた午前9時の時点ではほぼ止んでいましたが、ガスガスです。

 

上だけレインウェアを羽織り、ザックカバーを掛けて、まずは御岳山山頂にある武藏御嶽神社に向けて出発します。

 

 

宿坊などが立ち並ぶ道を抜けて行くと、神代欅が現れます。

 

樹齢約千年、国の天然記念物の大欅。

 

霧の中のその姿は神秘的です。

 

 

神代欅の先の参道にはお店が立ち並んでいますが、雨の月曜日の朝ということでひっそりとしています。

 

参拝客も少なかったのか、帰りもほぼお店は閉まっており、こんな感じのままでした。

 

 

武藏御嶽神社に到着。

 

第十代崇神天皇7年創建という歴史ある神社で、奈良時代には東国の蔵王信仰の中心として広く知られるようになり、鎌倉時代から戦国時代にかけては関東における修験の中心となり、江戸時代には幕府の庇護を受け、江戸の西の護りとして祀られるようになるといった変遷を経て今に至るそうです。

 

 

江戸時代には武蔵、相模を中心に御師の布教によって講が組織され、庶民による御嶽詣が盛んに行われたそうで、参道の両側には、登拝〇〇回、〇〇周年記念とかいう記念碑がたくさんありました。

 

 

武藏御嶽神社の拝殿。

 

 

そして本殿。

 

その脇には触拝所とあり、御嶽蔵王大権現命柱があります。

 

12年ごとに行われる酉年式年大祭では、この命柱と蔵王権現様が紐で結ばれ、この柱に触れることで直接神様に触れることができるそうです。

 

善光寺の御開帳の回向柱と同じシステムですね。

 

本殿の周りには、山中で迷った日本武尊を導き、この地の守り神となった白狼を祀る大口真神社、旧本殿、その他いくつもの摂末社がありました。

 

 

武藏御嶽神社の本殿をお参りした後は、大岳山に向かいますが、行きは武藏御嶽神社の奥之院を経由するコースを歩きます。

 

奥之院へは天狗の腰掛杉と言われる大杉の右手の鳥居をくぐって登って行きます。

 

 

奥之院までの道は、参道ではなくほぼ登山道です。

 

 

けっこう急な登りもある厳しい道を30分ちょっと歩くと、奥之院の男具那社に到着。

 

日本武尊を祀る武藏御嶽神社の原点ともいえるお社だそうです。

 

 

男具那社からさらに少し登ると奥之院の山頂です。

 

ここにも小さな祠がありました。

 

ここまでけっこう急な登りでしたが、武藏御嶽神社の境内最奥にある奥之院の遥拝所から奥之院を望むと、きれいな円錐形の山の姿が見えるそうですので、それ故の急登なのですね。

 

 

奥之院からさらに先へと歩くと、鍋割山というピークがあり、

 

 

さらに歩くと、サルギ尾根や岩石園(ロックガーデン)からの道に合流し、大岳山に向かいます。

 

ここからはわりと歩きやすい尾根道がしばらく続きますが、

 

 

大岳山の斜面に取り掛かると、やや狭い岩場の道も増えてきます。

 

 

奥之院から50分弱歩くと、大岳山荘(休業中(廃業?))に到着。

 

こんな天気なので、ここまでまったく人に会わず、ここにも人はおらず。

 

ここから大岳山の山頂までは往復で35分程度のようなので、山荘前のトイレの屋根の下にザックをデポして山頂に向かいます。

 

 

山荘の向かいには鳥居があり、これをくぐって大岳山の山頂を目指します。

 

 

鳥居をくぐってほどなく現れたのは大岳神社。

 

簡素なお社ですが、拝殿と本殿という形式になっています。

 

 

こちらの狛犬は、日本武尊を導いたオオカミのようです。

 

 

こんなお札も貼られていました。

 

武藏御嶽神社にもオオカミを祀る大口真神社がありましたが、こちらも同じくオオカミを祀る神社なのですね。

 

 

大岳神社からさらに登って行くと、少し道は険しくなり、こんな岩場も登って行きます。

 

 

大岳山荘から15分ほどで大岳山(1266m)の山頂に到着。

 

天気予報では午前10時か11時くらいには一旦雨が上がるということで、そのとおり、雨は降っていなかったのですが、ガスで周囲がまったく見えません。

 

晴れていたら富士山とか見えるのでしょうか。

 

この大岳山は日本二百名山の一座に数えられます。

 

二百名山はこれでようやく十座目。

 

どうしても百名山を中心に計画してしまうので、まだまだ少ないですが、二百名山、三百名山への山行も増やしていきたいです。

 

(2)へつづく...