高尾山登山はお手軽ですが、山頂までだと少し物足りないので、高尾山頂から1時間ほどで行ける小仏城山まで足を延ばしてみることにしました。
高尾山頂から先は、山歩きらしい道になってきます。
この時期の高尾山と小仏城山の間の見どころは一丁平の桜のようです。
麓よりも標高が高い分、開花も遅めのようですが、5分から7分咲きくらいでしょうか。
少し広いスペースになっているので、ここらで花見弁当というのもよさげです。
遠目から振り返って見てもなかなかです。
高尾山頂から45分ほどで小仏城山に到着。
こちらにも桜がありますが、まだ咲きはじめという感じ。
山頂には茶屋があり、名物のなめこ汁などがいただけるそうですが、朝8時ということで残念ながらまだ仕込み中でした。
高尾山頂から小仏城山までの間にもスミレがたくさん咲いていましたが、他にはヤマブキなども咲いていました。
また、小仏城山山頂の南側の斜面には、植えられたものではありますが、水仙がたくさん咲いていました。
高尾山には野鳥も結構いるようですね。
(こちらはヒガラ)
あまりじっくりと観察はできませんでしたが、朝早かったということもあってか、声はよく聞こえました。
小仏城山からは再び高尾山頂に戻り、下山は自然豊かな6号路を行くことにします。
山頂から6号路へ向かう途中には、シュンランや、
カタクリなども咲いていました。
こちらはアカネスミレでしょうか。
6号路はしばらく下ると沢沿いの道になります。
最初は、沢の中を飛び石を伝って歩きます。
時刻は10時前。普通に高尾山に登りに来るならこれくらいの時刻なんでしょう。
このあたりから、すれ違いの人がかなり多くなってきました。
6号路でも色々な花が見られました。
ミヤマシキミ。
ヤマルリソウ。
エイザンスミレ。
マルバスミレ。
タチツボスミレ。
スミレはたくさん見れましたが、高尾山で見つかったということで名付けられたタカオスミレは見つけられませんでした。
きっとどこにでも咲いているという花ではないのでしょうね。
ユリワサビ。
これは赤い雄しべの散った後のハナネコノメソウかな?
ニリンソウの群落。
ニリンソウは、一輪が全開で、もう一輪が蕾か咲きかけという姿が好きです。
上の方では眠っていたミヤマカタバミも、下りてくると開いていました。
6号路の途中には、琵琶滝があります。
滝行に挑む人々でしょうか、白装束の人が滝の前に集まっています。
琵琶滝までくればもうあと20分ほどで下山ですが、高尾山名物を食べるため、ここからもう一度ケーブルカーの高尾山駅まで登り返してみました。
思っていたよりも標高差があってけっこう疲れましたが、着いた先に待っているのは高尾山名物のとろろそば。
十一丁目茶屋でいただきました。
外のカウンター席からは見晴らしもよく、景色を楽しみながらおそばをいただけます。
だいぶ霞んではいますが、桜が山肌を彩る春の山々はいいですねぇ。
とろろそばを食べた後は、スイーツ。
ケーブルカーの高尾山駅の前にある高尾山スミカで名物の天狗焼をいただきました。
天狗の顔をかたどった生地の中にはこだわりの黒豆餡。
けっこう食べ応えがあって、山登りのおやつにぴったりです。
天狗焼をいただいた後は、再び琵琶滝に下り、6号路を下山。
下山時刻は12時前。
早朝から登り始めると一日が長く使えてとても有意義ですね。
高尾山から小仏城山、景信山、陣馬山と縦走するもよし、午後を他のことに充ててもよし。
早朝に高尾に着く高速バスの威力は絶大です。
私は、午後は上野に出て、東京都美術館で開かれていた「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を鑑賞しました。
伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、鈴木其一、歌川国芳という江戸時代の奇想画家8人の作品を一堂に会した展覧会です。
気にはなっていたものの、関西には巡回しないとのことで半ばあきらめていたのですが、高尾山と抱き合わせにすることで、展覧会最終日に駆け込みで観ることができてラッキーでした。
高尾山は、歩くコースが多く、花も豊富で、見晴もよく、美味しいものもあり、様々な目的・レベルの人が楽しめていい山ですね。
関西で言うと金剛山をもう少し手軽にしたような感じでしょうか。
今度また来る機会があれば、陣馬山まで縦走してみたいですね。