まだ標高の高い山には雪が残るこの季節。
雪の心配がなく、春の花も楽しめて、日本百名山や花の百名山に数えられるような名山に登りたいと思って、思いついたのが高尾山と筑波山。
もう一座くらい加えて2~3泊くらいの関東遠征でもできたらと、交通手段を調べていると、大阪~東京間を結ぶ高速バスの中に、早朝、高尾駅に停車するお誂え向きのバスを発見。
ということで、そのバスに乗って、まずは高尾山に登ることにしました。
午前5時20分頃に高尾駅でバスを降り、京王線に乗って一駅、高尾山口駅に到着。
モダンできれいな駅ですね。
コインロッカーに山登りに不要な荷物を預け、ケーブルカーの清滝駅へ。
ちょうど桜が満開です。
この日はお花見日和の日曜日ですが、午前6時前の時点ではまだ登山者が数人行き交う程度でとても静かです。
高尾山にはいくつもの登山コースがありますが、初めての私は、薬王院の表参道でもあるこの1号路を登ることにしました。
1号路の登り口からすぐのところには、東海自然歩道の起点の碑が立っています。
東海自然歩道の終点は大阪の箕面。
大阪、京都、奈良あたりの東海自然歩道は結構歩いていると思うのですが、これを全踏破するというのも面白いかもしれませんね。
1号路は山頂までほぼ舗装されていて、登山靴でなくても問題なく登れそうな道なんですね。
道端にはいろんな春の花が咲いていました。
一番多かったのはスミレの仲間。
(こちらはナガバノスミレサイシン)
他にはミミガタテンナンショウ。
ムラサキケマン。
ミヤマキケマン。
シャガ。
モミジイチゴ。
アセビ。
ミツバツツジなどが咲いていました。
ケーブルカーの高尾山駅付近。
展望台からは朝日に照らされる桜の花と、遠くには都心が霞んで見えます。
昼間の景色もいいですが、これから一日が始まるという朝の景色も元気が湧いてきていいものです。
展望台からさらに歩くと蛸の足のように根が屈曲した蛸杉があります。
木が痛むため、柵で囲われていますが、蛸の口、じゃなく漏斗のような穴の開いた部分が面白いですね。
蛸杉のそばには蛸杉に因んで蛸供養碑なども立っています。
薬王院の浄心門。
ここから薬王院の境内に入ります。
左が男坂、右が女坂。
この先ですぐに合流します。
杉並木を過ぎると、薬王院に到着です。
六根清浄の石ぐるま。
ここまでの道中にもたくさんありました。
高尾山の天狗様。
薬王院本堂から、
本社を通り、
奥之院を越えると、ようやく少し山道に入り、
午前7時20分、高尾山頂に到着。
登山口から1時間半程度のお手軽登山でした。
まだ、ほとんど人がおらず、静かな山頂です。
見上げれば山桜がきれいに咲いていました。
そして、大見晴台からは天気がよければ富士山が見えるはずですが、春は晴れていてもダメなことが多いですね。
丹沢山系はよく見えましたが、富士山は霞んでいてまったく見えませんでした。
うう、残念。
(2)へつづく...