一度見てみたかった神戸森林植物園のとんど焼き。
毎年お正月のこの時期に行われるのですが、いい天気だったので鳥見がてらに見に行ってきました。
スポーツ広場に準備されたとんどの高さは20メートル近くあるでしょうか。
立派なとんどです。
とんど焼きは、お正月飾りや書き初めを焚き上げ、一年間の無病息災や字の上達などを願う正月の行事ですが、こちらのとんど焼は阪神淡路大震災で亡くなられた方々への鎮魂の願いも込められた行事として、震災10年目から行われています。
真野響子名誉園長の手で「1.17希望の灯り」から分灯された火によって点火されたとんどは、
上へ上へとみるみる燃え広がり、
凄まじい炎が吹き上がります。
その迫力に圧倒されるとともに、火の恐ろしさ、火事の恐ろしさというものを思い知らされます。
点火してから高く組み上げられた竹が燃え尽きて倒れるまで、15分もかからなかったでしょうか。
そのあとも、お正月飾りや書き初めがどんどんくべられ、とんど焼きはしばらく続きました。
とんど焼が行われる日は、植物園は入園無料。駐車場も無料。
さらに、地元の北神みそを使った豚汁の振る舞い(先着1000名)や、
弓削牧場のホットミルクの振る舞い(先着500名)などもあり、来園者にはうれしい一日です。
冬の植物園は寂しいですが、それでもロウバイの花や、
クチナシの実や、
コブシの冬芽など、地味ですがそれなりに楽しめます。
野鳥の方は、とんど焼きのために、いつもほどじっくりと観て回ることはできませんでしたが、アオゲラをはじめてまともに観ました。
木の幹の穴をほじくって餌探し。
頭頂部の赤いラインがきれいです。
額まで赤いのでこれは♂のようですね。
緑色の背中、右下に灰色の羽毛が跳ねているのはこの個体の特徴?
アオゲラの他に見たのは、カシラダカ、ホオジロ、ヤマガラ、コゲラ、アトリ、シロハラ、メジロ、エナガ、ジョウビタキ♀、ルリビタキ♀、シメなど。
人が多かったせいなのか、ちょっと鳥が少なかったかなという印象ですが、アオゲラが見れてよかったです。
帰りはトェンティクロスを新神戸まで下りましたが、途中、斜面が崩落して道がなくなっているところがあるらしく、迂回路が設定されていました。
一山余分に越えて行くことになり、30分くらいはロスしましたが、迂回路といってもよく整備された道で、早めに植物園を出てきたこともあり、日の短い今の時期でも十分に明るいうちに下山することができました。
山では早め早めの行動が吉です。
年初からいろいろな恵みと教訓を得られた一日でした。