熊野古道中辺路散策(1) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

三連休のうちの2日を使って、熊野古道(中辺路)を歩いてきました。

 

1日目はくろしお1号に乗って紀伊田辺まで行き、10:15発の路線バスに乗り換えて中辺路の起点、滝尻に10:53に到着し、そこから5~6時間かけて近露まで歩く予定だったのですが...

 

くろしお1号がまさかの50分遅れ。1本あとの11:35分発のバスに乗ることなってしまい、滝尻に予定より1時間半遅い12:23に到着とあいなってしまいました。

 

ということで、1日目はやや急ぎ気味に歩いて、行けそうなら近露までの13kmを、無理そうなら途中まで歩くことにしました。

 

 

先を急ぎたいところですが、まずはこちらの熊野古道館に立ち寄り、情報収集。

 

それと...完歩すると「熊野古道中辺路完全路破証明書」がもらえるという「熊野古道中辺路押印帳」(100円)を購入します。

 

 

そして、熊野古道館の道を挟んで向かい側にある滝尻王子へ。

 

王子というのは、京都から熊野三山に至るまでの道中に設けられた神社で、熊野九十九王子の中で、この滝尻王子は五躰王子社という特に格式の高い王子なのだそうです。

 

 

これからいくつもの王子を通って行きますが、各王子にはその由縁を記したこのような案内板が設置されています。

 

 

中辺路起点。

 

さて、熊野古道中辺路の旅を始めましょう。

 

 

お、紅葉がきれいです。

 

そういえば、紅葉見頃の時期ですものね。

 

 

紅葉でも愛でながらと思いきや、いきなり山道に入ります。

 

10分ちょっと登ると、胎内くぐりがあります。

 

が、かなり狭いのでパスします。

 

 

こちらは乳岩。

 

奥州の藤原秀衡が夫人を伴って熊野詣でに来た際、夫人が急に産気づき、ここで出産したという伝説があるそうです。

 

と、そこまでならいいのですが、そのあとの話として、秀衡夫妻はここに赤子を残して熊野に向かい、その間、赤子は岩から滴り落ちる乳を飲み、狼に守られ無事だったので、奥州に連れて帰った...というようなことが書いてあるのですが、秀衡ひどすぎません???

 

 

不寝(ねず)王子跡。

 

石碑の後ろにある小さな祠のようなものはスタンプの押印所です。

 

 

こんな感じに押印帳にスタンプを押していきます。

 

主な王子などに設置されており、今回歩く滝尻王子から熊野本宮大社までの間には18個のスタンプがあります。

 

 

不寝王子を過ぎるとNo.1の道標。

 

500mごとに設置されており、距離の目安になります。

 

 

まだまだ登りが続きます。

 

普通に登山ですね。

 

 

途中の展望台から見た里山の風景。

 

けっこう登ってきました。

 

 

一旦下ってまた登って集落に出てくると高原熊野神社があります。

 

 

そして、高原霧の里休憩所へ。

 

まだ、4kmも歩いていませんが、ちょっと一息。

 

 

ここからは美しい里山風景が見られます。

 

遠くに見えるのは果無山脈でしょうか。

 

この日はいい天気で暖かくもあり、とても和みます。

 

 

ですが、休憩はほどほどに先を急ぎます。

 

また山道に入ります。一里塚もあったんですね。

 

 

大門王子跡。

 

 

十丈王子跡。

 

だいぶ日が傾いてきました。

 

秋の午後のこういう柔らかな光ってとても好きなんですが、のんびり楽しんでいる余裕はありません。

 

 

悪四郎屋敷跡。

 

インパクトのある名前ですが、昔は「悪」というのは悪いという意味ではなく、強いとか勇猛という意味だったそうで、力が強く、頓智に長けた十丈の悪四郎という有名な人物の屋敷がここにあったということのようです。

 

このあたりの山には、陰暦の11月23日の夜に月が三体現れる「三体月伝説」という伝説が伝わっているそうです。

 

 

大坂本王子跡。

 

さきほどまで、はまだ日が差していたのに、山を越え、東側に向けて谷へ降りて行くと、一気に暗くなってきました。

 

秋の日は釣瓶落とし。

 

むむむ、これは厳しいですね。

 

 

16:50頃、道の駅 熊野古道中辺路に到着。

 

近露まであと1.5kmほどではありますが、だいぶ暗くなってきたので、無理せず、1日目はここで終了。

 

この日泊まる近露の宿の方に迎えに来ていただきました。

 

 

近露までの道中にある牛馬童子像と押印所には行けませんでしたが、道の駅に巨大な牛馬童子像があったので、これで良しとしておきます。

 

(2)へつづく...