ゴールデンウィークに九州に行ったついでに、以前から気になっていた山を歩いてきました。
湯布院のシンボル由布岳と、別府のシンボル鶴見岳です。
まず、早朝、由布岳正面登山口から由布岳を目指します。
このあたりから見る由布岳は豊後富士の名のとおり、大きく両側に裾を広げた姿がとても美しいです。
標高差は800m。
最初は草原の中をゆるゆると登って行きます。
そして、新緑が鮮やかな広葉樹の森へと入っていきます。
登山口から見た山容どおり、最初緩やかだった登りが、徐々にきつくなってきますが、つづら折りの道なので、快調に高度を上げていけます。
山頂部が近づいてくると、背の高い木がなくなり、眺望も開けてきました。
このあたりからは、花も増えてきました。
ミツバツツジ。
ミヤマキリシマは、気の早い花が数輪咲いていました。
タチツボスミレ。
ミツバツチグリ。
ツボスミレ? ミヤマツボスミレ?
キスミレ。
エヒメアヤメ。
つづら折りの道が終わり、さらに斜度を増す道をしばらく登ると、西峰と東峰の分岐点、マタエに到着。
まずは、左手にそそり立つ岩峰、西峰を目指します。
西峰までは距離はわずかですが、鎖が張られた岩場のトラバースなどもあり、なかなかハードです。
そして登山口から2時間5分で西峰(1583.5m)の頂上に到着。
西峰は東峰よりも3mほど高く、こちらが由布岳の最高点のようです。
次は一旦マタエまで引き返し、目の前に見えている東峰を目指します。
マタエから東峰までは、急登ではありますが、西峰ほど危険な箇所はなく、難なく到着。
東峰の頂上には西峰の頂上の倍ほどの人がいましたが、この差は西峰の厳しさ故なのでしょうね。
東峰から見る西峰。
眼下には湯布院の街。そしてその向こうには少し霞んでいますが、九重連山や涌蓋山が見えます。
そして、東には次に目指す鶴見岳が見えます。
その右奥にうっすらと見えるのは高崎山でしょうか?
東峰からはそのまま東登山口へと下ります。
振り返るとこちらもなかなか急な斜面です。
途中、お鉢巡りコースとの分岐があります。
由布岳の西峰と東峰の間には火口があり、その周りをぐるりとお鉢巡りできるようになっています。
初めての私は地図上では破線ルートになっていたこともあり、回避しましたが、この手前あたりで西峰の頂上で会った人とすれ違いましたので、一周してもそれほど時間はかからないようです。
東登山口からの道は正面登山口からの道に比べると斜度がきつく、登りも大変そうですが、下りもなかなか大変でした。
しかし、下るにつれ、斜度は緩やかになり、正面登山口方面と東登山口方面の分岐点のあたりからは快適な森林浴コース。
新緑の森の中を、鶴見岳への登り返しに備えて、ゆったりと歩いていると、途中、少し先の倒木にミソサザイが止まりました。
声はしょっちゅう耳にするものの、なかなか姿を捉えることができなかった鳥ですが、同じ場所にしばらく止まっていてくれたので、じっくり観察することができました。
尻尾をピコピコと動かしながら、きょろきょろと辺りを見回したり、さえずったりしている姿が何ともかわいらしいですね。
(2)へつづく...