前日、姫路城、赤穂城跡、後楽園と巡ったのはプロローグで、今回の旅の真の目的は岡山の気になっていた場所を一気に巡ること。
まず、訪れたのは岡山市の中心部から西へ車で30分くらいのところにある吉備津神社です。
吉備津神社はこの地方の賊徒を平定して平和と秩序をもたらし、吉備文化の基礎を創られた大吉備津彦大神を主祭神とする山陽道屈指の大社だそうです。
昔話の桃太郎のモデルとなった鬼退治(温羅退治)の伝説も伝えられているそうです。
吉備津神社の見どころの第一は、国宝の本殿と拝殿です。
入母屋造の2棟を連結して1棟としたような建築様式は比翼入母屋造と呼ばれ、日本で唯一のもので、「吉備津造」とも言われるそうです。
現在の本殿と拝殿は1425年に再建されたものだそうですが、その後解体修理などは行っておらず、当時のままの姿を保っているそうです。
雄大かつ優美。実に立派な建物ですね。
そして、吉備津神社のもう一つの見どころは廻廊です。
南随神門から真っすぐ伸びる廻廊は、自然の地形のままに緩やかな弧を描く様がとても美しい。
この季節は桜が彩を添えてその美しさが引き立ちます。
この廻廊の全長は360mにもなるそうです。
横に枝分かれした部分も含めてのようですので、直線距離ではもう少し短くなりますが、それでも相当に長いです。
こちらが廻廊の入口になります。
時刻は9時前。ようやく山越しに日が差し始め、桜の花が輝き出しました。
早朝の寺社仏閣の静かで張り詰めた空気もよいものですが、それが少し緩み始めるこの時間帯というのもまたよいものですね。