柳生街道を歩いてきました。
柳生街道は奈良県や近鉄のガイドマップでは「滝坂の道」、「剣豪の道」、「柳生・笠置の道」の3つのコースに分けられていますが、このうちの奈良から笠置までの2コース半(?)を歩いてきました。
まずは「滝坂の道」。
5年前の春にも歩きましたが、前半は春日山原生林の中を行く石畳の雰囲気のいい道です。
途中には夕日観音や
朝日観音などの磨崖仏が見られます。
その先には首切り地蔵があります。
ここで道は二股に分かれており、右へ行くと地獄谷石窟仏が見られますが、前に通ったし、少々きつい道だしということで、左へ。
峠の茶屋に向かう道の分岐に差し掛かると、大きく”通行止め”と書かれていましたが、よく見ると小さくわかりづらい字で”歩行者は何とか通れます”というようなことを書いていたので、若干不安に感じつつもそのまま進んでみると、道路の一部が崩落していました。
峠の茶屋のご主人に聞くと、10月の台風で崩落したとのことでした。
その峠の茶屋。
前に来たときは草餅が売り切れていましたが、この日はありましたのでいただきました。
12月に入って通る人もめっきり少なくなったとおっしゃってましたが、ご主人も心なしか寂しげでした。
今年は道の崩落の影響も少なからずあるのでしょうね。
こういう古い街道で江戸時代から続く茶屋が残っているのは貴重なので、できるだけ長く続けてもらえればと思いますが、ここもいつかはなくなるのでしょうか...
峠の茶屋を過ぎると間もなく誓多林の集落に出ます。
集落の中には茶畑があり、5月の新茶の季節には若葉の緑が美しいですが、
この時期には控えめに花が咲いています。
誓多林の集落からしばらく車道を歩いた後、再び山道入り、緩やかに下りながら忍辱山圓成寺へ。
「滝坂の道」コース(12km)はここまで。
近鉄奈良駅からここまで約2時間40分の道程でした。
(2)へつづく...