10月1日、紅葉を見に頚城三山のひとつ、火打山に登ってきました。
こちらは長野県信濃町の道の駅から見た朝焼けの妙高山。
火打山はこの妙高山の裏側にあります。
火打山への登山口は火打山の南、笹ヶ峰にあります。
紅葉シーズンの快晴の日曜日ということもあるのでしょうが、日帰りだけでなく、前日からの泊りの人の車も多いのでしょう。
6時半頃に到着すると、すでに駐車場は満車に近い状態でした。
マイカーに加えて、バスで来る人もいますので、登山道はけっこう混雑しているかもしれませんね。
早速準備をして、登山届を書き、7時に登山口を出発します。
出だしは白樺、ミズナラ、ブナなどの森の中を緩やかに登って行きます。
登山道の大半が木道になっており、とても歩きやすく、体を温めるのにちょうどいい道です。
火打山への登山道には、1kmごとにこのような道標があります。
2/9km...片道9km、往復18kmのロングコースです。
45分ほど歩くと黒沢に到着。
結構豪快に流れる沢ですが、そのまま飲める唯一の水場だそうです。
登りのこの時点では給水不要でしたが、帰りは水切れ寸前だったので助かりました。
黒沢を渡ると本格的な登りになり、十二曲りという急登が始まります。
気合を入れなおして登ります。
しかし、文字通り12回折り返すわけですが、その分、斜度は緩やかになっており、それほど急登という感じはありませんでした。
きつかったのはむしろ十二曲りを過ぎてから。
手を使って這い上がったりもしながら、急登を登って行きます。
このあたりから、きれいに色付いた木々が見られるようになってきました。
登山口から2時間で富士見平に到着。
半分近く来ました。
振り返ると遠くに槍ヶ岳が見えました。槍見平?
富士見平からは目の前に見える黒沢岳の左を巻くように進みます。
多少のアップダウンはありますが、全体的には道も緩やかになり、快適なペースで歩けます。
ところどころ、きれいな紅葉の中を通って行きます。
ようやく火打山も見えてきました。
いい天気できれいに見えています。
笹のような葉の裏側にグミのような赤い実がなっています。
オオバタケシマランというユリ科の植物の実のようです。
見上げれば、青空に黄葉が眩しいです。
快調に歩いていると、アルプス展望台という標識が。
左に少し入ると、パッと開けた場所に出て、そこから北アルプスの山々が一望できました。
後立山連峰の山々。
白馬岳を筆頭に、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、雪倉岳などの名峰が連なります。
五竜と唐松の間に頭を出しているのは位置的に立山のようです。
この大きさでは分かりませんが、原寸の写真を拡大してみると、不帰嶮の向こうに剣岳も少し見えます。
少し南を見ると、槍ヶ岳、穂高連峰、常念岳などが見えます。
アルプス展望台から少し歩くと高谷池ヒュッテに到着です。
登山口から2時間50分。
少しゆっくりと休憩でもしようと思いましたが、ヒュッテの前は人で溢れかえっており、やむなく立ち休憩。
何となく嫌な予感がして、先にバッジを買っておこうととヒュッテに立ち寄ると、嫌な予感が的中して売り切れとのこと。
残念ですが、また夏に妙高山とセットで登りにくることにしましょう。
(下山してからネットで調べてみると、同じものではないですが、ランドマーク妙高高原という温泉施設にも火打山のバッジがあるとのことで、帰りに温泉ついでに一応ゲットしておきました。)
ヒュッテの前には高谷池が広がります。
黄金色の草紅葉に奥の斜面の緑と紅葉。きれいな秋景色です。
高谷池のほとりにはテント場もあります。
あまり広くはなさそうですが、目の前に高谷池の美しい風景が見れていいですね。
火打山に向かう途中、少し高いところから見た高谷池。
たくさんの池塘に青空が映り込み輝いていて、高層湿原好きにはたまらない景色です。
高谷池を過ぎれば、いよいよ火打山が間近に迫ってきます。
(2)へつづく...