お盆休みを利用して立山に行ってきました。
今回はちょっとサンダーバードや北陸新幹線にも乗ってみたかったので、いつもとは違う、列車での山旅です。
サンダーバード、北陸新幹線、富山地方鉄道、立山ケーブルカー、立山高原バスと乗り継いで、室堂ターミナルに到着したのは14時過ぎ。
室堂平から見た立山。
雲の合間から辛うじて見えています。
しかし、天気予報は芳しくなく、天気はこれから下り坂です。
室堂ターミナルから出たところにある「立山玉殿の湧水」。
雄山の真下から湧出する地下水で名水百選にも選ばれている名水です。
とても冷ややかで美味しいお水ですので、登山の前には是非とものどを潤し、給水していきたいですね。
今回は1泊2日の山旅。
立山には多くのホテル、山荘、山小屋がありますが、雷鳥沢キャンプ場といういいキャンプ場もあるのでテント泊にしてみました。
ということで、のんびりと高山植物でも愛でながら、室堂ターミナルから1時間弱歩いたところにある雷鳥沢キャンプ場を目指します。
ミヤマトリカブト? ヤチトリカブト? ハクサントリカブト?
ヤマハハコ。
モミジカラマツ。
エゾシオガマ。
ミヤマアキノキリンソウ。
キオン。
イワギキョウ。
ミクリガ池。
天気がよければ立山の雄大な姿を背景にいい景色が楽しめるみたいなのですが、残念ながら無理みたいです。
ミクリガ池近くのハイマツに止まっていたのはカヤクグリ。
ミクリガ池のすぐそばには日本一高所の天然温泉、みくりが池温泉があります。
その源泉は、ミクリガ池とは反対側の地獄谷にあり、このあたりを歩いていると硫黄の臭いがします。
地獄谷に向けて道がありますが、噴気活動の活発化により現在は通行止めとなっています。
雷鳥沢へは本来はこの道を通った方が近いようですが、今は稜線上を迂回するルートを通るようになっています。
みくりが池温泉の少し先には火山ガス情報ステーションがあり、ガスの濃度や風向・風速などがリアルタイム表示されていました。
ガスの濃度が濃くなると警報が発せられるようです。
この日はガスの濃度は高くなかったようですが、それでもこの先の道では咳き込むくらい息苦しく、たまらずハンカチを鼻と口に当てて歩いたほどでした。
警報が出るほどの状況だと、どれほどひどいのでしょう...
雷鳥沢キャンプ場は室堂平から200mほど下ったところにあり、みくりが池温泉を過ぎると道は下っていきます。
ゆるやかな稜線で、右手には池塘も点在し、なかなかいい道です。
雷鳥沢キャンプ場までは石畳が敷かれた歩きやすい道ですので、普通の観光の方も多く行き来していました。
タテヤマリンドウ。
立山の冠した小さな小さなリンドウ。花もいいですが蕾もかわいいです。
シラタマノキ。
キャンプ場が見えてきました。
山に囲まれた開けた平地で、立派な管理棟もあり、夏山キャンプに最高のロケーションですね。
キャンプ場への最後の下りの途中から見た地獄谷。
このあたりからが一番よく見えるのではないでしょうか。
こういう場所があると、立山は火山なのかと思ってしまいますが、立山は岩盤が隆起してできた山で火山ではないそうです。
イワイチョウ。
たくさんありましたが、ほとんど終わりでした。
カンチコウゾリナ。
ヨツバシオガマ。
ウサギギク。
チングルマ。
真上から撮ってもかわいいですね。
立山にはタテヤマチングルマというピンク色のチングルマもあるそうですが見つけられませんでした。
雷鳥沢キャンプ場に到着。
いよいよ天気が悪くなってきました。
こうなると、雨に降られる前に、さっさとテントを設営し、夕食を済ませ、早めに就寝するしかありません。
天気がよければ、山の夕景を楽しんだり、星空を眺めたり、また、近くの山荘の温泉に日帰り入浴に行ったりと、お楽しみもたくさんあったのですが、しかたないですね。
(2)へつづく。