ソフトウェア開発におけるデスマーチを、IT化時代の社会問題として取り上げた本。
デスマーチを経験した開発者へのインタビューからデスマーチを読み解こうというアプローチを取っているのですが、ここで取り上げられている事例は、デスマーチというより、個人の問題のような気がします。
それも広義のデスマーチなのかもしれませんが、プロジェクトのマネジメントが破綻し、多数のチームメンバーが死地に向かって行進していくような状況が、典型的なデスマーチだと思っているので、タイトルから想像したイメージとはかなり食い違っていました。
まあ、言いたいことはわかるところもあるのですが、デスマーチの解決策を提案しているわけでもないですし、正直、これを読んでもあまり得るものはありませんでした。