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有頂天家族 二代目の帰朝 (幻冬舎文庫)
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狸と天狗と人間が三つ巴となって京都の街を引っ掻き回す物語、有頂天家族の続編。
下鴨家の四兄弟がそれぞれに前作よりも成長してちょっぴり頼もしくなっているのですが、やっぱり、阿呆の血が騒ぐのは抑えようもなく、前作同様、奇想天外でとても楽しい作品でした。
唯一、二代目というキャラクターがもう一つ掴めないというか、物語の中で浮いた感じがしたのですが、たぶん、あえてそういう描き方をしているのでしょう。
そうしたちょっとしたモヤモヤは、おそらく次回作あたりですっきりするような気がしています。