六花の森、六花亭帯広本店ときて、次に訪れたのは、ばんえい競馬。
ちょうど土曜日で開催日だったので行ってみました。
20年くらい前に岩見沢で見たことがありますが、今はここ帯広のばんえい十勝でのみ開催しているそうです。
古くて小さめのスタンド。
20年前の岩見沢もこんな感じだったかなぁ。
馬券の種類は「馬複(馬連)」、「枠複(枠連)」と少し呼び名が違うものもありますが、中央競馬と同じ。
マークカードに記入して自動発売機で買うのも中央競馬と同じ。
ターフビジョンはなし。
着順掲示板はシンプル。
気になるのは「馬場水分」の表示ですが、"良"、"稍重"、"重"、"不良"などというのと同じく馬場状態を示すものだそうです。
馬場水分が少ない方が、パワーを必要とし、時計を要するようです。
パドックはこんな感じ。角馬場ですね。
適当に輪乗りしているようで、草競馬っぽさが感じられます。
騎手はレースでは鉄ソリに乗りますが、パドックからスタート地点までは馬に乗っています。
スタート地点に向かう馬たち。
サラブレッドと比較すると脚が太く、尻もでかく、見るからにパワフル。
馬体重もサラブレッドよりはるかに重く、1トンを超える馬もいます。
この”ばん馬”は北海道だけに道産子と思われるかもしれませんが、フランスなどから産業馬として輸入されたペルシュロン種やブルトン種を中心に交配、改良されてきた馬たちなんだそうです。
そういったばんえい競馬に関する知識や歴史については、競馬場の入口にある馬の資料館で知ることができます。
場内には「ばん馬ギャラリー」や「ふれあい動物園」があり、ばん馬と身近に触れ合えるほか、バックヤードツアーなどもやっているそうです。
その他、「とかちむら」というレストラン、スイーツのお店、産直、土産物店などが集まった施設があったり、今の時期はビアガーデンもやっていたりと、競馬以外でも楽しみがいっぱいです。
場内には昔ながらの食堂もあり、十勝名物豚丼や帯広競馬場名物の元祖カレーラーメンなどが味わえます。
そんな食堂で気になって買ってみたのは、このアメリカンドッグ。
ケチャップとからしではなく、思いっきり砂糖がまぶしてあります。
でも、これ、ここだけの珍メニューではなく、道東スタンダードのアメリカンドッグなのだそうです。
まあ、まずくはないですが、うまくもないかなあ。
さて、レースの方は、2つの障害を設けた直線200mのダートコースで、最大頭数10頭で行われます。
ダートと言っても、砂というより砂利のようです。
スタートするとまず、最大1tにもなる鉄ソリを曳いて勢いよく駆け出し、高さ1mの第1障害を一気に越えて行きます。
そして、ほとんどの場合、第2障害の前で一息入れます。
ここでどれくらい休ませるか、他馬より先に仕掛けるか、遅らせるか...
ここでの駆け引きが勝負を大きく左右するようです。
そして、第2障害(1.6m)に突進していきます。
ここの迫力がばんえい競馬の醍醐味ですね。
馬も口を割って苦しそうです。
しかし、ここを越えれば勝ちというわけではなく、この後の直線がけっこう長い。
しかも、鉄ソリの一番後ろがゴール板を通過したらゴールということで、最後の最後で大逆転というレースもあり、最後まで気が抜けません。
レースが終わった後の鉄ソリは、専用のトロッコでスタート地点に戻されるシステムになっています。
と、普通の競馬と違う独特なレースが、最初はすごく新鮮で、観ていてとても面白いのですが、正直言うと、すぐ飽きます。
パドックで馬を見ても、どこをどう見たらいいのか、何がどうだったら走るのか、さっぱりわからず、馬券の方もサッパリですし。
もし、ばんえい競馬が身近にあったとしても、長年、興味を持ち続けられるかどうか...
とはいえ、世界的にも珍しい競馬ですので、娯楽・観光施設として観光客などもうまく取り込みながら、長く存続してほしいなと思います。
ばんえい競馬は3レースほど見て切り上げ、帯広の最後のしめは、帯広駅前にある「元祖豚丼のぱんちょう」の豚丼。
豚丼 竹(1,000円)となめこ椀(200円)です。
帯広の豚丼は美味しいですねぇ。
すっかりはまって、実は、駅にある「ぶたはげ」でテイクアウトした豚丼、ホテルの朝食の豚丼につづき、これが3日連続3杯目の豚丼です。
それぞれ、味わいが少しずつ違いましたが、ぱんちょうの豚丼は肉厚で、それでいてそんなに脂っこくなくいくらでも食べられそうな味わいでした。