中山道(落合~馬篭~妻籠)を歩く(3) | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

馬篭宿から妻籠宿へ向けて中山道を歩きます。

 

 

 

舗装道路、石畳、そしてここへ来てようやくハイキングコース、昔の街道らしく未舗装の道も出てきました。

 

 

 

馬篭と妻籠を結ぶ車道と交差、並行しながら、馬篭峠へ向けて少しずつ登って行きます。

 

 

 

馬篭宿から妻籠宿の間の中山道には、所々に鐘があります。

 

熊を追い払うために鳴らしてくださいとのことですが、ここ、気軽に歩けるハイキングコースですよね?

 

落合宿から馬篭宿に比べれば山深いところを歩くので、用心に用心を重ねてということなのでしょうが、ちょっとビビります。

 

 

 

馬篭峠へ向かう途中にある十返舎一九の歌碑。

 

渋皮の むけし女は 見えねども 栗のこはめし ここの名物

 

十返舎一九と言えば「東海道中膝栗毛」ですが、「岐蘇街道膝栗毛」というのも書いているのですね。

 

その中の馬篭宿のくだりで詠まれている狂歌だそうです。

 

 

 

馬篭宿と妻籠宿の間には、休憩所やトイレが多く設置されています。

 

そして、山の中にもかかわらず、Free Wi-Fiスポットまで用意されています。

 

その他にも、馬篭宿~妻籠宿間の手荷物運搬サービスなどもあり、ふらっと観光に来て、ちょっと歩いてみようかという感じで、気楽にハイキングを楽しめるようになっています。

 

 

 

馬篭峠近くの集落。

 

 

 

こちらの今井家住宅は国の登録文化財だそうです。

 

 

 

熊野神社を過ぎれば集落は終わり。

 

 

 

少し歩いて車道に合流すると馬篭峠です。

 

 

 

昔は馬篭宿も妻籠宿も信濃の国(長野県)でしたが、現在はここが岐阜県と長野県の県境です。

 

 

 

馬篭峠の標高は801m。

 

馬篭宿の標高が600mですから約200m登ったことになります。

 

ただ、それほど急な坂はありませんから、疲労感はあまりありません。

 

 

 

馬篭峠からは一転して下り道です。

 

 

 

途中にある木曽一石栃立場茶屋。

 

休憩にもってこいの場所となっています。

 

 

 

すぐそばには一石栃白木改番所跡があり、

 

 

 

一石栃子安観音があります。

 

子安観音の前には天然記念物の一石栃の枝垂桜があります。

 

茶屋の前にもありましたが、春には見事な花を咲かせるそうです。

 

 

 

一石栃から先に進むと次第に沢沿いの道に入って行きますが、ところどころに大きな木があらわれます。

 

こちらは椹(さわら)の大樹。

 

この木のように立ち上がるような下枝を持つ木は神居(かもいぎ)と言い、山の神が腰を掛けて休む場所で、切ったり傷つけたりすると祟りがあると信じられてきたそうです。

 

 

 

このあたりは木々の緑が眩しいです。

 

 

 

沢の水もとてもきれいでひんやりと涼しさを感じます。

 

 

 

滝もあります。

 

こちらは男滝。

 

 

 

こちらは女滝。

 

マイナスイオンが溢れています。

 

 

 

男滝・女滝を過ぎるとまた里に出てきます。

 

こちらは倉科祖霊社。

 

戦国時代、豊臣秀吉の元へ使者として出向いた帰路、この地で土豪たちに襲われて討ち死にした松本城主小笠原貞慶の家臣、倉科七郎左衛門朝軌の霊が祀られているそうです。

 

 

 

眼下に大妻籠の集落が見えてきました。

 

 

 

大妻籠には宿が何軒か点在しています。

 

宿の看板の横に小さな駕籠?

 

 

 

こちらのお宿では布団を一斉に干しています。

 

妻籠宿の中心からは少し離れている大妻籠ですが、むしろ、静かで落ち着いていいかもしれませんね。

 

昔の旅人にもそんなことを考える人がいたのではないでしょうか。

 

 

 

大妻籠の集落を抜けると、間もなく、妻籠宿の入口に到着です。

 

 

 

馬篭宿から約7~8km。馬篭峠まで200m登って、370mほど下る。

 

下りの方が長く、比較的早く歩けましたので、馬篭宿の陣場から約2時間でした。

 

 

(4)へつづく。