花寿波島の秘密 康夏奈
土庄、肥土山・中山と回った後は、三都半島へ。
小豆島ふるさと村に展示されていたこちらの作品は三都半島の沖に浮かぶ花寿波島をイメージしたもの。
海の上と海の中を描いた絵をぐるりと逆円錐形に並べており、底の穴の中に立って眺めたり、上からのぞき込んだりできるようになっています。
写真では全然伝わらないのが残念ですが...
段山遺跡群 久保寛子
空き地に点在する動物や人体の一部。
メッシュでできていて、中に入ることもできます。
3Dのポリゴンメッシュをそのままオブジェにしたような感じですね。
空想と虫籠 尾身大輔
元瓦工場の中に展示された木彫りの虫たち。
バッタにウンカにゾウムシ...どちらかというと害虫に分類される虫と、
雄のカマキリを食らう雌のカマキリ...木彫りでも衝撃的な構図です。
でも、アートよりも、棚に残された瓦の方が気になりました。
これもアートですから。
ひとりおどり チャールズ・ウォーゼン
テトラポッドを一本足で立たせたもの。
体操選手のようです。
夕焼けハウス:存在の言葉としての家 ジェームズ・ジャック
採石場の休憩所だった小屋を、この地域の自然素材を利用して再生した作品。
なんだかよくわかりませんでしたが、この空間はいいですね。
stories -House- 赤坂有芽
古民家に映像を投影した作品。
ストーリーがよくわかりませんでした。
ククリヒメノソノ 入江早耶
掛け軸などの絵を消しゴムで消して、そのカスで消したものを立体化する作品。
魂の再生を感じさせられます。
中でもこの十一面観音像は、
ものすごく緻密に作られていて驚きました。
潮耳荘 伊東敏光+康夏奈+広島市立大学芸術学部有志
夕日に赤く染まる大きな集音器のようなものを伸ばすオブジェ。
波は穏やかでしたが、若干、音楽ホールっぽい作りにも思える内部空間にわずかに潮騒が響いていました。
三都半島の突端に着くと、ちょうど日が沈むところでした。
怪物と少年Ⅱ/この彫刻は一万年の生命を持ちヒトの一生の間には10mほど歩くⅢ 伊東敏光
夕日の写真も撮ったし、あとは広場にあるこの作品を鑑賞したら今日は終わりかなとのんびり見ていると、スタッフのおじさんが、「下の浜辺にもあるよ。」と...
「それを早く言ってよ!」とダッシュで浜辺に下りたら、山影に太陽が消えるところ、辛うじて夕日をバックに作品の写真を撮ることができました。
境界線の庭 土井満治
日も暮れ、屋内作品は見学終了時間となりましたが、最後、帰路にあったこの屋外作品をみて、今回のアート巡りは終了。
自動車なら1泊2日で回れるかなと思っていた小豆島ですが、無理でした。
全部観ようと思ったら、2泊3日でないと厳しいです。
瀬戸内国際芸術祭2016。
春、夏、秋と6日間で6つの島を巡り、89の作品を鑑賞しました。
しかし、かなりたくさん観たという実感なのに、これでも行っていない島も含めて200以上ある作品のうち、半分も観れていません。
全部観ようと思ったら、10日以上かかりそうですね。
次はまた3年後。
行っていない島もたくさんあるし、観ていない作品もたくさんあるし、また是非行きたいと思います。