小豆島、坂手港、醤の郷周辺のアート巡りをした後は、山を越えて島の北側へ。
途中、通り道にある寒霞渓にも寄ってみました。
ロープウェイ山頂駅近くにある展望台から南側の眺望。
麓に広がるのは小豆島町の町並み。そのやや左寄り辺りが醤の郷。
正面に浮かぶ島のような地形は、映画「二十四の瞳」ゆかりの地、田浦半島です。
少し西側の展望台から見た寒霞渓。
むきだしの岩々が連なる絶景。
紅葉の名所としても知られる寒霞渓ですが、さすがに少し早かったようです。
今回は時間がなかったので、展望台から眺めただけですが、まじかで見る巨岩、奇岩も見ごたえがありそうなので、一度ゆっくりと歩いて景色を楽しんでみたいですね。
小豆島の木 竹腰耕平
寒霞渓を越えて向かったのは大部。
大部には2つの作品がありますが、こちらは伐採されたクヌギの木を根を切らずに掘り出し、天井から吊り下げた作品。
通常とは異なる視点で木を眺めることで、普段木から感じるのとまた違った生命力のようなものを感じました。
国境を越えて・潮 リン・シュンロン
そして、海岸に展開するこちらの作品は、最も見たかった作品の一つ。
砂や泥で作られた196体の子供たちの像。
この196という数は世界の国の数を示し、それぞれの子供は196の国の方角を向いています。
胸に描かれた数字はここからその国の首都までの距離を示すそうです。
子供たちの体は雨風や波の作用によって次第に風化・浸食され、最後に一輪のバラの花が現れます。
秋会期も終わろうというこの日は、多くの子供たちが傷つき、朽ち果てていて、また、夕暮れ時だったこともあり、とても切ない気持ちになりました。
(10)へつづく...